どこでもスマホで撮影するのはアリかナシか!
スマホが普及し続ける近年、場所を問わずどこでもセルフィー(自撮り)を楽しんでいる人をよく目にするのではないだろうか。SNSに投稿し「いいね!」が欲しいためにこんな危険セルフィーに挑む若者も多く社会問題にもなっている。
© Johann Sebastian Hänel
Shahak Shapiraさんの投稿 2016年9月9日
虐殺されたユダヤ人のことを考えると無礼すぎる行為ではないのか!?
「ホロコースト記念碑」とはベルリンに建てられた「大量虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑 Denkmal für die ermordeten Juden Europas」である。毎日ここを訪れる観光客は約1万人もいると言われているがここでも記念セルフィーを撮る観光客が多くみられる。記念撮影ならまだ許せるのだろうが、多くの観光客たちは19,000m²の大型構造物にある2,711枚のコンクリートの平板の上に乗ったり背景にしたりして馬鹿げたポーズをしたり、飛び跳ねたりと完全に本来の記念碑の意味を忘れてしまっているのだ。
シャピラ氏はこう話す。
ホロコースト記念碑が建てられた本来の意味や役割はこの歴史について物議を醸すことなんだ。たくさんの灰色の石碑は、死の収容所で焼かれた人々の灰であり、殺害され墓に埋葬された600万人ものユダヤ人のための象徴なのだ。
そしてシャピラ氏はあるウェブサイトを立ち上げた。それがこれだ!
「君たちがやっていることはこういうことだ!」
歴史的背景を考えるべきだとの訴えが共感を呼ぶ!
そして2005年5月12日、ベルリンに「ホロコースト記念碑」が一般公開されることになった。それとともに観光客が多く訪れることになったのだが、この残酷な歴史を一体どのくらいの人が知って訪れるのだろう。シャピラ氏はそんな無知な観光客たちにこのうえない方法で知らしめることができたのではないだろうか。
この記事を友達にシェアしよう! /
あなたにおすすめ