厳し過ぎる罰則に批判の声
国同士が地続きになっている場所と言うのは、お散歩感覚で他の国に入っちゃうなんてことも良くある話らしい。
しかし、アメリカのように厳しい検問が敷かれている国では、そんな”うっかり”も許されない。
先日5月22日、旅行でカナダに訪れていたフランス人の女性が、ジョギング中にうっかりアメリカに入ってしまったのである!!
国境警備隊が強く叱りつけるくらいで済む話だとお思いだろう。
しかし、あまりにも厳しすぎる罰が与えられ、彼女の家族はパニックになっているという。
事件が起きたのは、カナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバーの郊外。
フランスから訪れていたセデラ・ローマさん(19)はこの日、近隣にあった海岸線をジョギングしていたという。(青いアイコンの部分)
その途中、いきなり国境警備隊に不法入国者として拘束されたのである。彼女は知らず知らずのうちにアメリカへ入国してしまったのだ。
Googleマップをご覧になればわかるように、海岸線の東側にはピース・アーチという検問所がある。
ここはアメリカとカナダの国境で最も有名なゲートとして知られているだけあり、国境は厳しく取締りが行われているという。
ローマさんは地元メディアの取材に対し「ああ、国境こえちゃったんだな・・・ってことを自分に言い聞かせていました。でも、実際は罰金をとられたり、引き返せと怒られるだけで済むかと思ってました・・・。」とコメントしている。
この話を聞いた彼女のお母さんはパニックになり、すぐに彼女の学生証とパスポートを持ってタコマ留置所へ向かったという。しかし、手続きなどに手間取り長い時間がかかってしまった。
結局、ローマさんは5月22日の拘束から2週間後に釈放されることとなったのだ。
「標識や看板なんてありませんでした。まるで罠のようです。こんな国境じゃ誰でも捕まってしまいますよ。」
Googleマップにも国境をはっきりと示す場所は乗っていない。これでは、何も知らない外国人観光客なら間違えて国境を越えてしまう可能性が大きい。
このニュースに対し、ネットでは「こんなの正しくない!」「アメリカはトランプ政権になってからおかしくなっている。」といった声が相次いでいる。
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近年では、テロや感染症への警戒に加え、不法移民の取り締まりも厳しくなっている。
とはいえ、ジョギング中の若い女性を2週間も拘留するなんて・・・あまりにも酷すぎるのではないだろうか・・・。
参照元:CBC、Google Map、Facebook