年代物も一気にパーに
みなさんは、ウィスキーはお好きですか?ロック、ソーダ割り、ストレート、どのスタイルも美味しく飲むことができるし、糖質も少ないし、美味しいですよね。
アメリカ・ケンタッキー州はそのウィスキーの名産地として知られているが、中でも「1792」といったバーボンウィスキーを生み出す、バートン1792蒸留所はアメリカ最古のメーカーと言われている。
ここはバーボン好きが多く集まる観光名所でもあり、観光客向けに見学会も開かれているほどの人気を誇っているスポットだ。皆さんの中にもいった事がある方がいらっしゃるかもしれない。
中でも建立から100年以上経つ木造樽倉庫は最大の名所だったというが、この度・・・それが大変なことになってしまったのである。
何と言う有様だろう。大切に保管されていたバーボンの樽が、見るも無残に崩れ去っているではないか・・・。
倉庫の崩壊が始まったのは6月22日のこと。まず外壁から崩れ落ち始め、その勢いにおされた9000樽ものウィスキーが雪崩れのごとく倒壊したのである!
更に2週間あまりがたった7月4日・・・建物のもう半分も屋根から落ち始め、遂に跡形もなく全壊してしまった。
その後、近隣には芳醇なバーボンの香りが立ち込めたほか、近くを流れる河川に流出したことで魚800匹が死んでしまったことが判明。だが、取り除きを終えた数日後には魚は戻ってきたそうだ。
幸いにも死傷者などはでておらず、従業員全員の無事が確認されているという。倒壊の原因は老朽化ではないかとみられているというが、現在も調査中とのことである。
蒸留所の関係者によると、これにより18000樽が被害を受け、そのうちの3分の1が廃棄となる見通しとなっているとのこと。
このように経済的損失は計り知れない。現場は今でも樽の救済やがれきの処理に追われている。
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樽はウィスキーの香りを左右する大切なものだ。数十年かけて大切に使われるものもあるため、今回台無しになってしまった樽の中にも、長年貯蔵されてきた高級なバーボンもあったことだろう。
お酒好きな方は、このニュースをみてとにかく「もったいない~!!」と口にしたことだろう。主力商品である「1792」は日本でも買うことができるので、是非買い支えて再建を支援してあげたいところだ。