SNS上で起きるトラブルが増えるなか、嬉しいニュースが飛び込んできた。
インドの列車内で、人身売買に気付いた乗客がツイッターで鉄道会社に助けを求め、26人の少女が救出されたというのだ。
人身売買に気付いた乗客がツイート
事件の発端は7月5日。
インド北部を走る列車の中で、ひとりの乗客がある異変に気付いた。
同じ車両内に10歳から14歳くらいの少女たちが大勢乗車しており、みんな打ちひしがれたような表情をしていたというのである。なかには泣いている少女もいたため、その乗客はツイッターでこうつぶやいた。
I am traveling in Avadh express(19040). in s5. in my coach their are 25 girls all are juvenile some of them are crying and all feeling unsecure.@RailMinIndia @PiyushGoyal @PMOIndia @PiyushGoyalOffc @narendramodi @manojsinhabjp @yogi
— Adarsh Shrivastava (@AdarshS74227065) 2018年7月5日
アヴァダ急行19040のs5車両に乗っています。この車両に25人の少女が乗っていますが、泣いている子がいたり全員が不安そうな様子をみせています。
これが人身売買だと確信した乗客は、首相や鉄道大臣などをタグ付けし、続けてこうつぶやいた。
subject to human trafficking )my current station is Hari Nagar my next station is BAGAHA and then Gorakhpur.kindly help them out. Please help.@RailMinIndia @PiyushGoyal @PiyushGoyalOffc @PMOIndia @narendramodi @rajnathsingh
— Adarsh Shrivastava (@AdarshS74227065) 2018年7月5日
人身売買だと思います。現在ハリナガル駅ですが、次はバガハ駅、その次はゴーラクプル駅に停車します。どうか助けてあげてください。
乗車している列車番号に加え、現在の位置情報やこのあと停車する駅名も正確につぶやいたのだ。
見事な連携で助かった26人の少女
すると、すぐさま鉄道会社が反応した。
Kindly look into this matter @rpfner
— Indian Railways Seva (@RailwaySeva) 2018年7月5日
この件について調査します。
そして、鉄道会社と警察の見事な連携により、ゴーラクプル駅で少女たちは無事救出され、人身売買をしようとしていた男2人が逮捕されたのである。
画像はイメージです
乗客のツイートがなければ、26人の少女は今ごろどうなっていただろうか。巧みな言葉で騙され、人身売買の被害に遭う少女たちが今なおたくさんいるという現状を突きつけられた事件である。
偶然乗り合わせた乗客の洞察力、そして機転をきかせた行動には、世界中から賞賛の声が上がっている。今後さらに普及するであろうSNSは、このように活用されることが望まれるのではないだろうか。