「なないちゃん」は電気羊の夢を見るか?
7月、アメリカ・ロサンゼルスで、サブカルチャーを主題とするコンベンション「アニメ・エキスポ2018」が開催された。
バンダイや東映アニメーションなど、大手のベンダーたちも参加する北米最大のアニメ・コンベンション。その一角に、ひときわ異彩を放つブースがあった。
大きな人だかりと歓声、その中心にはVRヘッドセットを装着し「ラブドール」とのバーチャル・セックスを楽しむ人の姿。
同人サークル「VRJCC」が制作した、VRアダルトゲームのデモである。
本日も朝から全開で盛り上がってる #AX2018 #VRJCC pic.twitter.com/GwgpW0GutP
— JCC会長は日本に帰ってきたよ (@birdhead_JCC) 2018年7月6日
アダルト業界で流行の兆しを見せつつあるVR技術。
しかし、VRJCCのゲーム「なないちゃんとあそぼ!」および、その続編の「アンナちゃんとあそぼ!」は、従来のアダルトVRとは一線を画している。
ヒロインのVR映像を楽しめるだけでなく、スマートフォンをラブドールに取り付けることで、その振動をジャイロセンサーが読み取り、ヒロインの動きに反映する仕組みとなっている。
コントローラーやキーボードを使わずとも、プレイヤーのラブドールに対する動きに連動して、VR上の女の子が反応するという、まさにバーチャル・セックスである。
今回、VRJCCのプログラマー・ROBAさんに、この革新的なアダルトVR技術とその未来について、話を伺った。
可愛い女の子かと思った? 残念! ロバちゃんでした!
という嫌がらせが出来た。 pic.twitter.com/xBJ0TfeYsO
— ROBA@通常営業中 (@vjroba) 2017年8月31日
VRとアダルトは相性がいい
── ROBAさんがアダルトVRをつくり始めたきっかけは、何ですか。
── アダルト業界に革命を起こす製品を開発されていると思うのですが、開発時に苦労すること、悩む事などはありますか。
電撃萌王VRに収録されたなないちゃんのVR動画の一部。手前味噌だけどこのモーションは神業だと思う。今後本編もこの人のモーションに切り替わる予定です。 pic.twitter.com/DXP6HrW3iJ
— ROBA@通常営業中 (@vjroba) 2017年7月6日
2Dは老人のものになるのかも
── アニメ・エキスポでの海外の方の反応はどうでしたか。
── 今後、VRはアダルト業界のスタンダードになっていくと思いますか。
── アダルト以外の分野でも、VRは普及してくいと思いますか。
── バーチャルの魅力、リアルよりも優れている点は何でしょうか。
今、VRに新たなる地獄が顕現しました!なないちゃんとあそぼ!新機能!VR接待です!感触のあるなないちゃんに接待してもらえます!胸が揉めます! pic.twitter.com/CspTkxTwkn
— ROBA@通常営業中 (@vjroba) 2017年5月21日
よりリアルな体感を
── VRは、今後一大産業になっていくと言われていますが、現状そこまで普及しているようには見えません。どういった課題があるのでしょうか。また、課題を乗り越えるためにアダルトのパワーはやはり重要になってきますか。
※一体型VRヘッドセット:スマートフォンやPCなどの外部機器を必要とせず、単体でVR体験ができるヘッドセット。
── VRJCCは、今後どのようなアダルトコンテンツを作っていくのでしょうか。
── アダルト分野において、VR以外に目をつけているテクノロジーはありますか。
※AR:拡張現実。現実環境に情報を付加し、現実を拡張する。代表例がポケモンGO。
ZED miniで撮影その2。コレ良くない? pic.twitter.com/31DGPHdBMm
— ROBA@通常営業中 (@vjroba) 2018年4月5日
「技術の実験室」とも言われるアダルト業界。印刷技術は官能小説、フィルム技術はポルノビデオとともに発展していった。ネット配信技術も、カード決済における認証技術も、いのいちばんに取り入れてきたのがアダルト業界である。
最新テクノロジーとアダルトは、もはや切っても切れない関係。VR技術も、アダルトへの情熱とともに、今の我々には想像すら付かないような発展を遂げていくかもしれない。