栄光は続かず・・・?
みなさんは、去年の1月に流行した肉に塩を振りかけるセクシーなおじさんの存在を覚えているだろうか。
Ottoman steak pic.twitter.com/gXynE52EQE
— Nusret #saltbae (@nusr_ett) 2017年1月7日
大きな骨付きステーキを、鮮やかな手さばきでおいしそうに切る。そして最後には、あの高い位置から塩を振るポーズ。
彼は、トルコ・イスタンブールを拠点に世界中にステーキハウス「Nusr-et」を展開している、ヌスレット・ギョクチェ。
ヌスレット氏のセクシーな肉体、そして俳優のようなオーラによってSNS上で大きな話題となり、一年たった今でも30万人以上のファンを抱えている。一部では「ソルトベイ」という愛称で親しまれているとか。
彼の人気に火がつくと、やがてドバイ、アブダビ、マイアミ、そしてニューヨークにも店舗を開店。店のパフォーマンスの一つには、もちろんヌスレットの肉切り&塩ふりが編みこまれている。
・・・しかし、順風満帆に見える彼の栄光は、傾き始めているらしい・・・。
「Nusr-et」を所有するドガス・グループが債務再編
Art of meat #saltbae pic.twitter.com/ZmXqmMbzC9
— Nusret #saltbae (@nusr_ett) 2018年6月29日
米ロイター通信によると、ヌスレット氏の店「Nusr-et」を所有している、トルコ第3位の複合企業体「ドガス・ホールディングス」が2600億円(20億ユーロ)もの負債を抱えていることが、同社の関係者筋から明らかになった。
これに伴いドガス・ホールディングスは、現在借り入れをしている債務の40%を、トルコ第二位の銀行「ガランティ銀行」から借り換えることを検討しているという。現在、トルコ国内の銀行十数社との交渉を試みているという。
ここから「債務再編が失敗すれば債権の回収ができない」という思惑が投資家の間で浮上し、ガランティ銀行の株価は下落を続けている。
とはいえ、ドガスの関係者は「借り換え交渉は最終段階に入っている」と話しており、倒産まではしないと主張しているよう。まだまだ先が読めない状況が続いている。
・・・・・・・・・・・・・・
現在もヌスレット氏の店は評判を集めており、人気は衰えていない様子。経営の事情があるとはいえ、これからもどうにか存続してほしいものである。