飛行機を遅れさせるため虚偽通報!
みなさんは、飛行機に遅れそうになったことはあるだろうか。寝坊や急病といったトラブルのせいで、急遽乗れなくなるなんてことは珍しくなく、最近ではペナルティを科している航空会社もある。
同様に遅れそうになったとある男が、最悪の事態を避けたいがために、恐ろしいアイデアを思いついたのだ。
それはなんと「空港に爆弾が仕掛けられてる!!」と虚偽の通報をして、飛行機を遅れさせる・・・というもの。
▲とばっちりを受けたシンシナティ/ノーザンケンタッキー国際空港
昨年10月、ケンタッキー州デートン在住のダナ・カーター(40)は、シンシナティ/ノーザンケンタッキー国際空港に爆発物が仕掛けられていると虚偽の通報をしたとして逮捕された。
カーターはその日、テキサス州ダラス行きのユナイテッド航空の飛行機に乗る予定だったそうだが、乗り遅れそうになっていた。
だがそこで虚偽の通報をすることを思いつき、便を遅らせることでペナルティなどを科せられることなくテキサスへ向かおうとしていたようだ。
通報を受け、該当する便は欠航となり、カーターは2時間後の飛行機に振り替えて、無事目的地へ飛んで行ったという。
・・・その後、当然爆弾は見当たることなく、やがてカーターに疑惑の目が向けられた。警察に拘束され取り調べを受けたところ「遅れたくなかったからウソをついた」と告白。
これによりカーターは、ユナイテッド航空に約85万円($7,700)の賠償金の支払いを命じられ、4か月の禁固刑が言い渡されたという。
彼の弁護士は地元紙の取材に対し「本当に馬鹿げたことをしてくれたものだ」とコメントしており、フォローもできないほど呆れ返っていたという。
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虚偽通報とはいえ、空港と警察の迅速な対応から、テロ対策に万全を期していることが伝わってくる。
一方、この爆弾騒ぎで、空港にきていた客達は爆弾の恐怖に肝を冷やしたことだろう。おかしな話ではあったが、当事者からしたら腹の立つ話以外の何物でもないかもしれない。