炎天下、車に居たらこうなります
全世界を酷暑が襲う中、ちょっと出かけて車に戻ってきただけでも、オーブンの中かと思うほどの熱がこもっていることがわかるだろう。
そこから着想を得た、とあるイギリス人の獣医さんが実験を行ったという。それは、クッキー生地をダッシュボードに置いておくというモノだ。
このアイデアを提案したのは、イギリスのビショップストートフォードという街で獣医をしているカロラ・レマンさん(33)。
イギリスは7月の平年気温が23℃とされているが、今年は大熱波が襲い、過去最高の37℃を突破する恐ろしい暑さとなっている。
これを受け、車内の気温も異常値をたたき出しているに違いないと考えたレマンさんは、クッキー生地をトレーにおいて放置してみたのだ。
7月23日の朝、スーパーでクッキーの生地を買ってきて、トレーに乗せて設置。
ガラスの反射に光る太陽を見ると、直射日光がカンカンに照りつけていることがわかる。
お仕事をして4時間後、車の様子を見に来るとクッキーはこのようになっていた。完全に油分が溶けだし、端のところに溜まっている。
更に金属のトレーに集まった熱によってダッシュボードが溶けており、急遽布巾と断熱材を挟んだという。まるで熱したフライパンの様だ。
この時に車内の気温を調べると、恐ろしいことになんと60℃を記録していたという。
そして、仕事が終わって見に行くと、クッキーは完全に焼きあがっていたという。
180度のオーブンで焼いたときとほとんど変わらない出来だ。口にしたところ、とても美味しく焼きあがっていたとか。
この様なクッキーが焼けるほどの灼熱の車内に居るなんて論外である事がわかるだろう。レマンさんはフェイスブックの投稿でこのようにコメントを残している。
暑い車内に動物や人を置いて行かないでください。たった5分間でさえも、動物は強い熱によって臓器の運動が停止するなど重篤なダメージを受けます。窓を開けていても意味はありません!
この実験によって、車内に子供やペットを残しておくことがどれだけ恐ろしい事かおわかりいただけただろう。夏真っ盛りの今、そうした哀しい事件を防ぐためにも、より一層危険性の周知が必要となってくる。
参照元:Facebook