家庭用防犯カメラがアツい!!
監視カメラはビルやマンションの業務用のものしかないと、考えていないだろうか。実は現在、自宅を守る家庭用の防犯カメラが進化し、巷でブームになっている。
こちらをごらんいただこう。
こちらは超クリアな映像を録画できる、パナソニックの「i-pro smartHD」という監視カメラの映像だ。ほんとに防犯カメラの映像!?と驚きたくなるほど鮮明な映像だ。これは業務用のものだが、同じシリーズの家庭用も販売されており、同じく超鮮明に撮影ができる。
このように業務用だけではなく、家庭用の防犯カメラも年々進化しており、さまざまな種類のものが登場している。
そこで今回は、家庭用防犯カメラ業界の超人気機種やこんなんあんの!?と言いたくなるような変り種、そしてAI搭載の最新機種の3つを厳選して見てみよう。
①5800円で買える超人気機種「VSTARCAM」
家庭用防犯カメラ業界で最も人気なのが、恵安株式会社から発売されている「VSTARCAM C7823WIP」。人気の理由は安さ。お値段は約5800円!安い!
เปรียบเทียบความชัดของภาพกลางวัน และกลางคืนแบบมืดสนิทของกล้องVStarCam รุ่น C23s ภาพใส สีสวย และชัดมากค่ะ
กล้อง Vstarcam …
防犯カメラってこんな安いんだ、でも安かろう悪かろうじゃないの?と思う人もいるだろう。だが、これが結構スゴイ機能を備えている。
このカメラは、スマホと接続することで、外出先から映像をみることができ、首振り機能搭載でスマホで撮影方向を調整することができる。夜になると暗視モードに自動で切り替わるので、わざわざ設定する必要もなくとても便利。
VSTARCAMは留守中のペットの見守り用や、一人暮らしのお年寄りの見守り用に利用されている。確かにこんな安い値段でペットのお世話や、お年寄りのもしもの事態が防げたら全然ありかも。
身体の不自由な母が倒れていないか出先から確認するために使っています。
設定で少しだけ手間取りましたが重宝しています。
だが、やはりこの値段なので、マイナスの評価も見受けられた。画質はさすがに、そこまでよろしくはないという印象。
さらに、暗視カメラがけっこうヤバイらしい。こんな意見があった。
「試しに玄関に置いていたところ、すごい映像が見られました。霊魂がさまよっているような。」
え!いわく付きのカメラなの!と思いきや、
「多分、私が買い物から帰ってカメラの前を通過した時に立ちあがった細かな埃に反応しているんだと思います。」
よかったー。恐怖映像御用達!みたいなものではなさそうだ。
もちろん、暗視カメラもコレで十分!との声もあるので、人によるようだ。ただ、このお値段なので、過度に期待しすぎるのは、少し悪い気がする…
②ワンちゃんを見守る変り種「Furbo」
①で紹介したVSTARCAMはペット用に利用されると述べたが、お次もペット用。それもワンちゃん専用のカメラだ。名前は「Furbo」(ファーボ)。”furbo”はイタリア語で、「抜け目のない」という意味。
Furbo ドッグカメラさんの投稿 2016年8月26日
Furboは「離れても、いつでも一緒」というコンセプトで制作されており、外出先でも愛犬を見れて、愛犬と話せて、遊ぶことができる。
どういうことかというと、カメラなので見ることはもちろん、マイクとスピーカーが搭載されているので、ワンちゃんが吠えるとスマホに通知がいき、スマホを通してワンちゃんに声をかけることもできる。
そして、もっとすごい点は、Furboは愛犬におやつをあげることができる。スマホで専用のアプリを使うと、Furboからおやつが飛び出て、ワンちゃんと遊ぶことができるのだ。これほどコミュニケーションがとれるなら、外出先でもワンちゃんに心配を抱く必要はない。
お菓子がでるよ!ママの声が聞こえるよ!
犬専用のペットカメラ『Furbo』とインスタで大人気の@mannythefrenchieはお留守番の良きパートナー♪Furbo ドッグカメラさんの投稿 2016年12月14日
Furboは、多くの飼い主の不安の声から制作された。開発者はこう述べているる。
「ワンちゃんの人生の大半は、私たちの帰りを待っている時間なんです。」
ある一人の飼い主の方が仰った、この言葉が我々を突き動かしました。
確かに留守番をしている愛犬は自由に遊べない。ワンちゃんもかわいそうだし、飼い主も不安が多いのだろう。そこを何とかしようと考えた。2014年に構想に着手すると、5000人以上の飼い主に会い、話を聞いたそうだ。そして2016年に販売を開始すると、すぐに人気商品になった。ペットを飼っている方には、とてもうれしいアイテムだろう。
マイナス点としては、カメラが動かないので一方向しか見れない、ライトが常に作動し、色が変化するのでワンちゃんがライトに反応しちゃうなど。まだ発売から1年もたっていないので、この点に関しては今後、よりよいものが開発されるだろう。
③不審者を見分けるAI搭載「アースアイズ」
最後は、AI(人工知能)を搭載している防犯カメラ「アースアイズ」だ。
アースアイズはAIが、不審者の怪しい動きを解析、撃退のため音声を流したり、お店で大量に商品が盗まれ、急におかしくなった空間が存在すると、通知してくれる。
さらに家の中に取り付けておくと、赤ちゃんの泣き声を感知して、お母さんに通知を送ったり、お年寄りがうずくまっていると自動で通報する。スゴイ…まさに家に専門の警備員がいるようなものだ。
このアースアイズを制作した山内三郎氏は「自動防犯・自動見守り・自動監視を可能にするこれまでにないAIロボットシステム」を目標に開発を進めている。
この後、夜10時30分からの『クロスロード』は、防犯のプロという肩書きを持つ山内三郎。さらにすごい防犯カメラ「アースアイズ」を開発!世界初「五感」搭載の防犯ロボットと言うがいったいどんなロボットなのか!? #クロスロード
http://www.tv-tokyo.co.jp/crossroad/Crossroadさんの投稿 2017年1月14日
これまでの防犯システムは、事件・事故がおこってしまった後に通報・対処される仕組みでした。… アースアイズは、五感に近い高度なセンシング機能と、予知・予測をスピーディーに判断するAI(人工知能)を搭載。不審・異常な動きや音から危険を検知、リアルタイムに状況を通知するとともに自動で対処までする、「能動的に危険を回避する」事を可能にした世界初のAIロボットシステムです。
と述べている。このような機械ができれば、今までほど防犯を気にする必要はなくなりそうだ。
ただ、カメラに行動の全てを監視されている社会は少し息苦しそうだ。まるで機械に支配されているような感覚に陥る可能性がある。近年の機械の進歩は間違いなくすごいものではあるが、少し立ち止まって考える必要もあるかもしれない。
家庭用防犯カメラが人気の理由
どうして家庭用防犯カメラはこんなに種類が増え、人気になったのか。
理由の一つは、防犯カメラの価格が安くなったからだろう。
少し前まで防犯カメラは、安いものでも約10万円、高いものだと100万円を超えるというのが主流であった。だが近年、高性能ながら安価なものが登場してきた。今回取り上げているものも全て10万円以下だ。安価なものの登場で一般家庭にも普及したのだろう。
また、もう一つの理由は防犯カメラを設置すると犯罪率が低下すると知られてきたからだろう。
警察庁によると、防犯カメラを設置した地区は20%以上犯罪率が低下したという。多少初期費用が必要であったとしても、不審者を解析・撃退して犯罪を抑止することができればよい、と考えられているのだろう。確かに空き巣などの被害にあうよりはマシだ。
こう考えると、たくさんの人が家庭用防犯カメラを設置したいと思うのも納得だ。
業務用の防犯カメラもスゴイ!ただ、値段が…
この記事では超スゴイものや、珍しい家庭用防犯カメラを取り上げた。もし気になるものがあれば、購入してみてはいかがだろうか。
ちなみに…業務用防犯カメラの進歩も最近スゴイらしい。一つ紹介しよう。
この防犯カメラは、人の精神状態を分析し、あやしい人物を未然に特定してくれるというものだ。精神状態を分析って、人間超越してるやん…
この超スゴイ防犯カメラ、その名も!「ディフェンダーX」!いかにも守ってくれそうである。
ディフェンダーXは人の振動成分を抽出し、そこから精神状態を可視化することで不審者を特定するようだ。
このシステムは実際に2014年のロシア・ソチオリンピックの際に使用され、1日あたり不審者と検知された2620人のうち、なんと92%が危険物の持ち込みや不正入場を試みる客であったそうだ。ディフェンダーXのおかげで未然にテロなどが防げるとなるとスゴイ話である。
ちなみに、そんな超スゴイ防犯カメラ、ディフェンダーXのお値段は、なんと!250万円!
買えるか!!!と怒りの声が飛んできそうだが、これはあくまで業務用なのであしからず。大きなビルや会社用である。実際に、日本の警察などは導入を検討し始めているようだ。
これからも監視カメラはどんどん進歩・普及していくことだろう。防犯カメラを設置することで、用心棒がいるような生活を送ってみるのもよいかもしれない。