世界中で問題となる白い粉
8月28日、とある民家から大量の白い粉が発見され、成分を調査したところ麻薬ではなくお砂糖だった・・・というニュースを、ノースカロライナ州のテレビ局”WECT6″が伝えた。
驚くべきはこれだけではない。2度の調査をしたにもかかわらず、この結論にたどり着くのに1ヶ月もの時間をかけたというのだ。
7月下旬、アメリカ・ノースカロライナ州ニューハノバー郡にて、3名の容疑者が麻薬所持の疑いで逮捕された。
彼らの自宅からは、計5キロ(13ポンド)の白い粉が押収されたという。
しかし上のニュース内で、容疑者とされる男性は「これはなんだ!と警察に聞かれ、小麦粉です、と答えたんですよ。でも警察は「違う。麻薬だろう」と決めつけてきたのです。」と容疑を否認。留置所の面会室から涙ながらに訴えている。
白い粉は乳児用粉ミルクの缶などに詰められていたが、警察は禁止薬物である合成オピオイド(フェンタニル)と推定し、麻薬を専門とする化学研究所に成分解析を依頼。
その後、研究所の職員が「これはフェンタニルではない」と結論を出したにも関わらず、警察はこれが麻薬であると信じ込み捜査を続行したのである。
お砂糖でした
警察は研究所に再調査の依頼をしたと言うが、職員がこれを拒否したため、やむを得ず警察は科学捜査班に解析をさせた。
こうして8月中旬、白い粉は炭水化物・・・つまり砂糖であるという結論が出たのである。
容疑がかけられた男性は小麦粉と勘違いしていたようだが、これにて3人の容疑が晴れることだろう。ただの砂糖で収監されてしまうなんて、恐ろしいとばっちりである。
これを受け、当局は再発防止に向け、警官たちには状況の全体を把握してから容疑者を拘束するよう呼びかけたという。