うちの木が勝手に家にされていたでござる
自宅の敷地内にはえている木から、隣人に果物を盗まれトラブルになる・・・なんてことはよくある話である。
だが、ロシアはレベルが違う。隣人が旅行に行くのを見計らい、敷地内の木に勝手にツリーハウスを作ったのである!!
明らかに悪意が感じられるうえ、ツリーハウスというとんでもなく手間がかかることをやってのけたことから、木の所有者は頭を抱えているという。
被害に遭ったのは、ロシア・スヴェルドロフスク州の小さな村に住むイリーナ・チュカノバさんとそのご家族。10年住んでいる中、隣に住むユーリ・ステファノブさんという男性とは良好な関係を保っていたという。
しかし、チュカノバさんの自宅の敷地内にあるマツの木のせいで、お互いの関係は悪化し始めた。
引き金となったのは今年の春。ステファノブさんの家の敷地内に、大きくなったマツからするどい葉や松ぼっくりが落ちるようになったという。
ここから毎日のように掃除に追われることとなり、やがてチュカノバさんに「木を切ってくれ」と頼みにいったそう。これに対し「秋になったら切ります」という返事をもらったというが・・・ステファノブさんはこれを待てなかったのだ。
旅行から帰ってきたチュカノバさんを待っていたのは・・・
8月の終わり、チュカノバさん一家は旅行へいくため、10日間家を留守にしていたという。それを見計らったステファノブさんが、大きな行動に出た。自らマツの木の枝を切り、上にツリーハウスを作って住みついてしまったのである!!
旅行から帰ってきたチュカノバさんはショックを受け、ステファノブさんに「違法ではないか」と責め立てたのだという。
だがステファノブさんは、「あなたが所有する土地に作っていないから合法だ。地上から18メートルの場所に作ったため、あなたの財産を侵害していない」と反論したのだという。
それだけではない。「ツリーハウスによって資産価値が16万円(10万ルーブル)くらい上がっただろうから、謝礼金を払え!」と求めてきたのだ!
もちろん、チュカノバさんは警察に通報。撤去を求め起訴したが、9月4日の裁判にステファノブさんは現れなかった。後日罰金を支払ったというが、ツリーハウスが崩壊する9月17日まで住み続けたという。
彼は渋々元の家に戻っていったというが、チュカノバさんは財産を侵害されたとして、約33万円(2万ルーブル)相当の賠償金を求めているという。