数えるのにも一苦労
インドネシア・中部ジャワ州に住むとある男性が、離婚に伴い元妻に養育費120万円(約1億53万ルピア)を請求された。
ここまでの大金となると、私たち日本人は銀行から振込みをするだろうと考えるだろう。
しかし、この男性は裁判所に・・・現金を持ってきたのだ。更に、札束というワケではない。全部小銭である。
問題となっているのは、地元に住む公務員の男性(54)。彼は離婚する際、カランアニャル県の裁判所から妻に9年分の扶養料を支払うことが命じられていた。
だが、男性の給料では1億ルピアもの金額は払う事が出来ず、友人2名に協力をあおったという。
こうして8月23日、裁判所に・・・なんと男性は手押し車をひきながら現れた。そう、男性は1億53万ルピアをすべて小銭で支払おうとしたのである。
10袋に分けて持ち込んでおり、総重量は890キロにも及んだという。土嚢と見間違えそうなレベルだ。
これを見た元妻の弁護士は小銭を数えることを拒むと、激怒して男性と口論になりかけた模様。小銭はすべて裁判所の職員が数えたとのことだ。
男性の弁護士もこれに対して驚いたと言うが、「友人や家族が寄付してくれたもの。バカにする意図はなく、あれが彼が持っている全財産だった」と弁明している。
一方で元妻は小銭を受け取ったとのことだが、地元メディアの取材では「侮辱的です!私を貧乏人扱いして!」と憤っていたそう。
耳を揃えて支払ったとはいえ、大量の小銭を女性一人の手では銀行に到底持って行けないだろう。男性の最後の悪あがきと言ったところだろうか・・・。