南米コロンビアに、お腹の赤ちゃんを流産し、車椅子生活を強いられることになった16歳の少女がいるという。
そして、その原因は右胸下部に彫ったタトゥーだというのである。
タトゥーをいれた16歳少女が感染症に
右胸にタトゥーをいれたのはルイーザ・フェルナンダさん(16)。
タトゥーが原因で感染症を引き起こし、細菌が骨髄にまで広まってしまったため、医師から二度と自力で歩くことはできないだろうと告げられたのである。
ショックを受ける彼女を、さらに追い打ちをかけるように悲劇が襲う。
感染した部分に溜まった膿を取り除く手術をしたにもかかわらず、虫垂に異常がみつかったのである。そして、治療のため複数の薬を服用しなければならなかったルイーザさんは、その影響で赤ちゃんまで流産してしまったのだ。
タトゥーで起こりうる感染症のリスク
数カ月後には対面できるはずだった息子を亡くし、残りの長い人生を車椅子生活を強いられることとなったルイーザさん。当然ながら悪夢のような現実を受け入れることは容易なことではなかっただろう。
しかし、家族や周囲のサポートを受け、落ち着きを取り戻してきた彼女は、自身の経験をもとにソーシャルメディアを通して注意喚起を発信しはじめたのである。
今回、彼女が発信したことによって、多くの海外メディアもこぞってタトゥーのリスクを報じることとなった。
1年前にタトゥーをいれたルイーザさんの妊娠は、もしかすると予期せぬ出来事だったのかもしれないが、さまざまな無知が災いしてしまったことは否めないだろう。父親となる予定だったパートナーの男性とともに、今後立ちはだかる多くの困難を乗り越えていってほしいものである。