算数の宿題がわからず110番通報
近年、警察の不祥事が多く取り沙汰されているが、殉職した警官の息子の登校を見守ったり、5歳の少年の誕生日パーティーに駆けつけたり、アメリカ警察は何かと粋な計らいをしてくれると話題になっている。
9月25日、米コロラド州のフォート・コリンズ警察署が公開したコチラの動画をみてほしい。
緊急の通報だと疑わず電話に出た警官だが、電話の主はこう話し出した。
あの、緊急じゃないんだけど、僕10歳で今算数の宿題やってるんです。
と、今にも消え入りそうな声で申し訳なさそうに話す少年は、続けてこう言った。
71÷3052がどうしてもわからなくて…
そう、算数の宿題がわからず110番通報しちゃったのである。
10歳少年の緊急事態を救ってあげる
職務に追われる警官だけに、緊急事態でないとわかったら、少年に注意し電話を切るのが普通かもしれない。
しかし、警官は少年を叱ることなく優しく対応を続けた。
待ってね、すぐ頭で計算できないから。
少数を習ってるの?
ううん、わり算を習ってるよ。
71÷3052であってる?
3052÷71じゃなくて?
あ、3052÷71だ!
電卓でやったら42.98になったから、繰り上げると43かな。
ありがとう!
と、見事に10歳の少年にとっての緊急事態を救ってあげたのだ。
110番通報するのは緊急事態のみです
フォート・コリンズ警察署は動画を公開すると同時に、注意喚起も促している。
子供は幼い頃から緊急事態には110番通報をするように言い聞かされています。警官の対応は素晴らしいものでしたが、本来ならば宿題の手伝いは我々の仕事ではありません。110番通報するのは本当の緊急事態のみです。
警察では日頃から非緊急事態の通報を受けることが多いという。本当の緊急事態に備えるためにも、緊急性を考えて通報してほしいというのは当然のことだろう。
とはいえ、宿題を教えてもらった少年が警官の優しさに触れたことは間違いないはずだ。
参照元:Facebook