かなり壮大な議論
夜になると地球を照らしてくれる月。その正体は、地球の周りを公転する衛星である。
先日、天体物理学者のショーン・レイモンド氏が、「地球の周りを公転する月の周りを公転する天体も存在する」可能性を示唆し、話題をよんでいる。
Planets orbit stars. Moons orbit planets. But no moons have their own moons (let's call them submoons). Why is that? https://t.co/ceLPwZwgEz pic.twitter.com/8m8mfwGrxz
— Sean Raymond (@sraymond_astro) 2018年10月9日
惑星は恒星の周りをまわっていて、月は惑星の周りをまわっている。でも、月には月がないのでしょうか?彼らのことを「サブムーン」と呼びましょう。
レイモンド氏は、理論的に「月に月が存在できる」ことを証明し論文にまとめて発表。しかしこの壮大な議論の中で、ネットユーザー達が食いついたのが「月の月をどう呼ぶか」についてである。
レイモンド氏のツイッターには「サブムーン」と記されているが、他にもいくつか呼び名候補があるそうだ。
サイエンスメディア・ニューサイエンティストの報道によると、「ミニムーン」「セカンドオーダームーン(二次ムーン)」「バイナリームーン」「ネストムーン(入れ子ムーン)」「ムーンムーン」などが現在候補として上がっているとのこと。
これを受けて「オリジナルの呼び名」を考える人が続出しており、オンラインマガジン・アトラスオブスキュラのスタッフ達は「メタムーン」「ムーンスクエア(2乗ムーン)」「ムーン2」などを提案している。
なお、ツイッターなどのコメント欄には「ムーンムーンしか考えられない」「ムーンムーン一択」といったムーンムーン推しが多く見られている。
呼び名についてここまで盛り上がるネットについて、当の研究者はどう思っているのか。レイモンド氏とともに論文を執筆したジュナ・コルマイヤー氏は以下のようにコメントしている。
If you ask me, they are "Submoons" (hence the title of our article!!!) But the internet has brought forth a wide variety of names and associated joy and for this, I'm delighted: Moonlet, Moonmoon, Moonito, Moonette, Moonlet, Grandmoon, Metamoon…#letsasklevi
— Juna A. Kollmeier (@thejunaverse) 2018年10月10日
私にとっては「サブムーン」なのですが(だって論文のタイトルにもそう書いたし!)。でもネットでこんなにたくさんおもしろい名前が提案されていて、嬉しい限りです。
参照元:Twitter[1]、[2]、Atlas obscura