寂しがり屋さんは警察に電話
スマホの普及で簡単に通報できるようになった昨今、緊急性のないくだらない理由で通報する人が増えているのだとか。例えば、「寂しい」という理由などで・・・。
トルコ・イスタンブールに住むサリフ・カーン(55)という男は、この「寂しい」という理由だけで通報をしまくり、なんと公務執行妨害で逮捕される事態となった。
その回数、去年1年だけでなんと45,210回にのぼったという。
彼は2017年の5月から今年の5月まで、1日100回以上通報をし続けていたことがわかっている。しかし、苦情を申し出たり、助けを求めるような内容は一度も話していなかったという。
警察は度重なる通報にいらだち、イスタンブール警察の電気通信部などに苦情を申し立てた。そこからカーンの電話番号だと特定し、逮捕へ踏み切った。
彼は反省する姿勢を見せており、警察には謝罪して「寂しかったからやった」と、容疑を認めたという。
法廷でカーン被告は「2年前に妻と離婚して、常にアルコールを飲んでいた。気分の落ち込みと寂しさに耐えられなくなったときには、緊急通報番号に電話をかけていた。自分の行いを後悔しており、もう二度とやらない。」と明かした。誰でもいいから話したい気分だったのだろう。
その後のイスタンブール裁判所は公務執行妨害で有罪判決を下し、カーンには懲役5年が課せられた。
人間関係が希薄になってきている現代社会。日本にも、彼のような寂しい人々が増えてくるかもしれない。
参照元:sabah.com.tr