奇跡の生還!
みなさんはエレベーターに乗った時、「これ、落ちたらどうなるんだろう・・・」と想像したことはないだろうか。
一般的にエレベーターのケーブルが切れる確率は非常に低いと言われているが、恐ろしいことに、今回そんな事故がアメリカで起こってしまった。
事故が起こったのは、米イリノイ州シカゴにそびえるジョン・ハンコック・センター。
ここはシカゴ最大級のビルとして知られ、100階もの階数を誇るアメリカ有数の展望台でもあった。
11月16日の金曜日、この日の朝に展望台へ上っていたという6名の男女が、95階にとまったままエレベーターが故障し、閉じ込められる事態となった。さらに、その内のひとりは妊娠していたという。
しかし、消防が救助用の巻き上げロープを使用したところ、なんとエレベーターのケーブルが断裂。そのまま95階から垂直落下をはじめたのである。
当時、メキシコから夫婦で観光に来ていたというジェイミー・モンテマイヤーさんは、「乗っているとき、『パキパキ』と聞こえ始めて埃がおちてきたかとおもったら、いきなり落下し始めた」と語る。
エレベーターの内部は阿鼻叫喚と化し、恐怖のあまり叫んだり、祈ったり、泣き叫んだりしていたという。その時モンテマイヤーさんも死を確信したという。
途中の11階で止まり、駆けつけた消防もあきらめかけていた。だが奇跡的にも、6人は生きていたのである。
落下後、消防はコンクリートの基礎を壊し、3時間後にやっと救出。
過去の事例で言うと、この高さから落下すれば内部の人は死亡する確率が高い。今回の生還は、まさに奇跡といってもいいだろう。
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