ショップ側がお試し部屋を有料で提供
2ヶ月前に香港でオープンしたばかりのアダルトショップ「this MARY」が先月末に閉店した。
その理由は、このショップが決めたあるポリシーにあった。
それは、「ラブドール購入前にはお試し必須」というものだ。
多くの客が購入前にお試しをするなんてそれだけで不衛生な気がするが、警察が目を光らせたのは、ショップ側がお試し部屋を有料で提供していたことだった。
ラブドールと部屋を提供するのは違法
コチラの写真をご覧いただきたい。
▲右の矢印を押すと複数の部屋の写真がみれます。
ショップを訪れた客は好みのラブドールを選んで、ここにある部屋でお試しをすることができる。
約6900円で1時間利用できるのだが、約12000円支払えば女性同伴で1時間半ラブドールとの時間を楽しむこともできる。
しかし、このような事業戦略に伴ってくるのは、当然ながら衛生上の懸念である。
他人とラブドールを共有するにあたり、オーナーは客に対しコンドームの着用を義務付け、セッションの間には必ずラブドールを30分間消毒液に浸していると地元メディアに話していたが、問題はそれだけではなかった。
ラブドールと部屋を斡旋することが売春宿とやっていることが同じだと、香港のショップ運営法に反したのである。
明確に定義されていない法律
警察の捜査の手が入り、11月24日ショップオーナーは逮捕されることとなった。
香港のラブドールの売買に関する法律は明確に定義されていないため線引きが難しく、今回の摘発は珍しいといえるだろう。
これを受け、ショップ側は会社の運営モデルに問題があり事業を一時的に中止されたことを顧客に謝罪する投稿をSNSに掲載した。
ラブドールの価格は一体につき約26万円から約43万円が相場とされており、決して安いものではない。それならばラブドールと部屋を安価で提供してもらえる『お試し』を何度も繰り返す顧客も出てくるだろう。
そう考えると、これは売春宿と同じで今回の警察の取り締まりは適切だったといえるだろう。
参照元:Instagram、shanghaiist