アジア圏を旅すると、生計を立てるために子供たちが土産売りをしているのを目にする。
金銭的余裕がなく学校にも通えない彼らは、365日間毎日働き続けているのだ。
しかし、”ある動画”をきっかけに、学校を通う夢を叶えることができた少年がいるという。
土産売りの少年が喋る12種類の言語
11月上旬にカンボジアのアンコールワットを訪れたヴィーナスGwcさん。マレーシア出身の彼女は旅行ブロガーとして訪れた国々をSNSにアップしている。
そんな彼女が出会ったのは、土産売りをしていた男の子タクシン君(9)。
12種類の言語を喋ることができると言うタクシン君に興味を抱いたヴィーナスGwcさん、彼女が撮影した証拠動画がコチラである。
北京語や広東語、フランス語やタイ語を流暢に喋るタクシン君。動画途中には「これは笛、1個1ドル。お姉さん可愛いね~」などと日本語でしっかり営業をしているのも聞いて取れるだろう。
これらの言語に加えて、英語、スペイン語、マレー語、フィリピン語、ドイツ語など12言語を見事に披露したのだ。
彼は言語習得のために勉強したわけではない。
日々の観光客との会話で自然と覚えただけだというのである。
資金援助で学校へ通えることに
この動画をFacebookに投稿すると、178万回以上も再生され国内外を問わず多くの話題をよんだ。
▲タクシン君とヴィーナスGwcさん
その反響を受け、カンボジア赤十字社からはタクシン君とその兄弟全員の学費を援助すると申し出があり、彼が学校に通えるようにと食料品や生活必需品の援助もしてもらうことが決まったという。
また、動画の中で中国語の歌を披露していることに注目した中国のテレビ局は、タクシン君をオーディション番組に招待し、歌手デビューの可能性も示唆している。
たった1本の動画でこれほどまでに人生が変わるとは、タクシン君はもちろんのことながら投稿したヴィーナスGwcさんも想像していなかっただろう。
しかし今この動画が拡散されたことで、より多くの人が貧困の中にいる子供たちの存在を知るきっかけになったことは間違いない。そして、それはきっと子供たちを待ち受ける明るい未来につながることだろう。
許諾元:Venus Gwc Facebook