非常に珍しい形状にスタッフは騒然
12月6日、アメリカの医学雑誌「The New England Jurnal of Medicine」は、自身の公式ツイッターアカウントに、ある不思議な画像を掲載した。
それは、慢性心不全によって亡くなったというとある男性が吐いた血塊。
その形状の珍しさから、医療関係者の間で大きく話題となっているという。
こちらがその写真。(※人によっては気分を害する可能性があるので、閲覧には十分注意してください。)
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
A 36-year-old man was admitted to the ICU with an acute exacerbation of chronic #heartfailure. After a ventricular assist device was placed & anticoagulation therapy initiated, hemoptysis developed, and he expectorated a cast of the right bronchial tree. https://t.co/QfqeqwWzXt pic.twitter.com/nXW201rjCT
— NEJM (@NEJM) 2018年12月3日
まるで真っ赤に染まったサンゴのような見た目だが、実はこれは、気管支に詰まっていたという血塊。
血は気管支の細部にまで広がっており、木の枝の様に広がるその見た目からは、ある種の神秘すら感じると話題になった。
大きさはなんと約15センチ(6インチ)。1000円札と同じくらいの大きさである。
この血塊は、慢性心不全を患いICUに入院していたという、36歳の男性が吐きだしたものだ。
慢性心不全とは、全身へ血液や栄養を送るためのポンプとなる心臓が、何らかの異常を起こして血液が十分に行き渡らなくなる病気。
しかし入院中、男性の右肺の血管が損傷し、気管支に大量に出血。数日間にわたり小さな血塊を吐き続け、病状はさらに悪化していったという。
こうしてこの巨大な血塊を吐きだすと、一週間後に男性は亡くなってしまったという。
移植と肺の外科手術を専門とするゲオルグ・ヴィースデルフィラー医師はこれについて、「非常に驚きました。これは想像すらしていなかった興味深い形をしており、とても、とても、とても珍しいことです。」と語っていた。
・・・・・・・・・・・・
血の塊のためグロテスクにみえるものだが、自然界の樹木やサンゴの様な美しい形状であった。
これが私たちの体の中に入っていることを考えると、人間もまた自然の一部であることを感じさせられる。
参照元:Twitter、The New England journal of medicine、The Atlantic