最低すぎる医師と看護師の対応
歳をとるとホルモンバランスが崩れ、男性は女性的に、女性は男性的になってしまう・・・なんてことも珍しくない。だが、今回の女性への対応はあまりにも酷すぎるとしか言いようがない。
2013年、とある55歳の女性が、米マイアミの空港でドラッグを所持していた疑いで逮捕された。
後に無実であったことが証明されるが、その後、女性はなぜか男性拘置所に入れられることとなってしまったのだ。
刑務所の中で、彼女はトラウマになる程の酷い体験を数々受けたことから訴訟を起こしているという。
被害を受けたのは、フィオル・ピチャード・デ・ヴェロス(55)。
彼女は以前までドミニカ共和国で弁護士として働いており、2013年に孫の出産に合わせ、フロリダ州マイアミに渡米。その際空港で、ドラッグを所持していた疑いがかけられ、逮捕されていた。
しかし、米メディア”マイアミ・ヘラルド”によると、彼女は全くの無実だったことが明らかになっている。
トランスジェンダーと勘違いされる。
裁判所の資料によると、収監される前、彼女は血圧の検査で医務室へ行っていた。
その際、ファイルに女性ホルモンのピルを服用していることが記載されており、担当したナースが「彼女は男性として生まれたが、性転換後に胸を大きくするために女性ホルモンを服用している」と思い込んだのである。
しかし実際には、閉経後の更年期障害の改善のためピルを服用していた。トランスジェンダーであるということは事実無根であった。
にも関わらず、医師は彼女に性別を聞いたり、身体やホルモンを調べることなく、「彼女は男性です」と断言したのだ。
しかし、刑務官に「あなたは女性ですよ。明日まで生きていられたらラッキーですね!」と暴言を吐かれたり、他の収監者の男たちから「ママー!ママー!」とからかわれたりし、精神的に追い詰められていった。
ときには、トイレに行くのも恐ろしくなり失禁してしまった事もあったという。
拘置所内には男性が40人もおり、最終的に裁判が開かれるまでの10時間にわたって拘束され続けていたとのこと。
その後の裁判で、フィオルさんは無罪であることが証明されたというが、この不法な扱いに対し、訴訟を起こす姿勢を見せている。
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10時間もの間、犯罪者の男達に囲まれて生活するのは非常に恐ろしい体験だったに違いない。
ピルひとつだけで男性と判断した担当の医師とナースを許してはならないだろう。