10代少年の実名報道に踏み切った警察
ここ数週間、イギリスにある2つの町、コングレトンとクルーで、住民たちは素行不良の少年たちによる恐怖に脅かされていた。
20人ぐらいの少年グループが町で暴れ、住民に生卵を投げつけたり唾を吐きかけたりしていたという。綺麗な花が咲いていた花壇は壊され、町の若者たちがターゲットとなっていた。
このような反社会的行動についに警察が動き出し、3人の少年たちが拘束されたのである。
Jayden Burdern, Riley Gaffney and Reigan Gaffney have now been BANNED from going on public transport or hanging out with other youths https://t.co/hwd08tmY6u
— StokeonTrentLive (@Sotlive) 2018年12月11日
少年たちの年齢は、それぞれ13歳、14歳、15歳。
日本なら当然少年法が適用されるのだが、マクレーズフィールド地方警察は少年たちの実名報道に踏み切ったのだ!
実名報道は是か非か
今回写真付きで実名報道されたのは、ジェイデン・バーダーン(13)、ライリー・ガフニー(14)とライガン・ガフニー(15)の兄弟である。
日本では少年法第61条において、少年が当該事件の本人であることを推知することができないよう、氏名や写真を掲載してはならないと定められている。また、逮捕された少年の実名報道をしないのはマスコミによる自主規制だともいわれているほど実名報道には慎重だ。
しかしこの事件において、マクレーズフィールド地方警察は犯罪を犯した少年たちよりも住民たちが安全に暮らせる権利を最優先したようだ。
常に法で守られるわけではない
Baby-faced yobs named and shamed after 'wreaking havoc' on town https://t.co/F6XPysUzwS
— The Sun (@TheSun) 2018年12月11日
裁判所は、少年らが地区の若者と関わりを持つのを防ぐためにこんな命令を下した。
公共機関を利用する際には必ず大人が同伴すること。また今後3か月間は午後6時を門限とし、午後6時から午前6時までは必ず家にいなければならないこと。
そして、これはたとえ少年であっても、このような行為は容認されるわけではなく常に法で守られるわけではないという強いメッセージでもあると強調した。
束の間ではあるが、これらの裁判命令が住民たちに安心をもたらせたことはたしかだろう。
一般市民に影響を与えた少年たちを監視下におき、彼らが行動や考え方を改善することに時間を費やすことは重要である。そして、住民たちはみな平和に生きる権利があり、それを尊重しない人から守るのは当然であると裁判所は締めくくった。