優しい台湾のお店の人に感謝!
日本人の旅先として人気の台湾。
ここのレストランを訪れたという日本人観光客が、とんでもない失敗をしてしまったようだ。
この出来事が起きたのは、12月7日のこと。その日、台中にある上泓園牛肉麵というお店に、7~8人の団体客が訪れていた。
しかし食事を終えると、グループにいた日本人男性が、椅子の背もたれにショルダーバッグをかけたまま忘れて行ってしまった。
中には約36万円の現金、航空券、パスポートが。閉店後の作業をしていたスタッフいがカバンに気付き、忘れ物としてカウンターにしまっていたそう。
その夜12時、同行していた台湾の女性からフェイスブック経由で連絡が寄せられ、事態が発覚。パスポートを忘れたことで、男性はホテルにチェックインできずピンチに陥っていたという。
旅行経験者なら思わず「あちゃ~・・・ドジなんだから・・・。」と言いたくなる出来事だ。ここまでは私たちもしてしまいそうなミスである。
メッセージ画面上では、グループに同行していた台湾の女性が「翌朝にとりに行きます」と伝えたという。
だがここで、レストランのオーナーは「スケジュールを狂わせるわけにはいかない」といって、日本人男性が待つホテル(高雄)まで車を走らせたのだ!
▲カーナビのスクリーンショット
なんとその距離、往復で400kmにも及んだという!!
▲代理の方が受け取ったあと、ご本人に届いたそう。
台湾のメディア”自由時報”によると、無事カバンが送り届けられ、オーナーが帰ったのは朝五時ごろになったとのこと。お疲れ様です。
どうやらオーナーは、過去にタイでビザを紛失したことがあるそうで、外国で物をなくすことの怖さをよく知っていたという。自由時報の記事において、「台湾人の温かさを感じてもらえたら嬉しい」と語っていた。
また、後日フェイスブックページにも記念写真と共に出来事をつたえ、「この日本人のお客さんが台湾を好きでいてくれることを願っています」というメッセージを掲載していた。
このニュースには多くのユーザーが感動し、台湾人からは「素晴らしい市民の外交だ!」「台湾の良いイメージを作ってくれました」という声が。
そして日本人からは、「台湾の方の親切さには頭が下がります」「他の国ではまず戻らない」「いい人だ~。ってか、カバン置き忘れるなよ!」といったコメントが寄せられていた。
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オーナーさんが走った距離は、日本で言うと東京~静岡間!並大抵の親切心じゃ難しい距離である。物凄い労力をかけて届けてくれたものである。
このニュースによって、台湾に遊びに行きたくなったのは筆者だけではないだろう。