クリスマスまであと少し。恋人や家族で過ごす特別な時間を待ちわびている人も多いだろう。
そんなクリスマスを目前に他界してしまった高齢男性のある行動が、いま世界中で感動をよんでいる。
隣人の死後に届いた14年分のプレゼント
12月17日、英ウェールズ在住のオーウェン・ウィリアムズさんがこんなツイートをした。
Our elderly neighbour passed away recently. His daughter popped round a few moments ago clutching a large plastic sack. In the sack were all the Christmas presents he’d bought for *our* daughter for the next thirteen years. ? pic.twitter.com/6CjiZ99Cor
— Owen Williams ??????? (@OwsWills) 2018年12月17日
最近お隣の高齢男性が亡くなりました。さっき彼の娘さんが大きなバッグを持って訪ねてきたんです。その中には彼が僕の娘のために購入した、この先13年後までのクリスマスプレゼントが入っていたんです。
のちに、オーウェンさんはプレゼントの数を14個と訂正している。
100歳まで生きて成長を見守りたい
お隣に住んでいた80代後半の男性ケンさんは、亡くなる直前までオーウェンさんの娘カディちゃん(2)をとても可愛がっていたという。
生前、「自分は100歳まで生きてカディちゃんの成長を見守りたい」といつも話していたケンさんだったが、その願いは叶わなかった。
そして、自分に残された時間がわずかだということに気付いていたのだろう。ケンさんは自分が成長を見届けるはずだったカディちゃんが16歳になるまでのクリスマスプレゼントを購入し、娘さんに託していたようだ。
毎年1つ、ケンさんから受け取るギフト
ひとつひとつ綺麗にラッピングされたプレゼントには、それぞれケンさんの思いが込められている。
オーウェンさん夫妻はSNSのコメントを受け、毎年1つずつカディちゃんに渡していくことを決めたという。
しかし、どうしても待ちきれず今年のプレゼントを開けてしまったようだ。
We opened one. We couldn’t resist. pic.twitter.com/vlNaRjoFoE
— Owen Williams ??????? (@OwsWills) 2018年12月17日
そのプレゼントはフランス人児童文学作家トミー・ウンゲラー氏の『メロップス一家のクリスマスイヴ』、一家のクリスマス前夜のお話である。
まだ幼いカディちゃんはケンさんのことを覚えていないかもしれない。しかし、毎年ケンさんからのプレゼントを開けるたびに、優しかったケンさんの思い出話に家族で花を咲かせることに違いない。