ケンカを売る相手を間違えた強盗
南米には、極度に治安が悪い地域があり、そこでは力の弱い女性が犯罪の標的にされやすいといわれている。
今回被害にあった美女も、拳銃らしきものをつきつけられ「携帯を寄越せ!」と脅されたようだ。
しかし、強盗にとって予想外の出来事が待ち受けていたのだ。
強盗に遭ったのは、ブラジルの首都リオデジャネイロの路上でUberのタクシーを待っていた女性。赤いTシャツと短いパンツから、美しいおみ足がすらっと伸びたラフな格好だったという。
そこに、携帯電話を強奪しようと男が襲い掛かり、拳銃のようなものをつきつけたのである。
しかし、男は強盗の標的とする相手を間違えていた。なんと彼女は、総合格闘技(UFC)のストロー級ファイター、ポリアナ・ヴィアナご本人だったからだ!!
彼女は10勝2敗という輝かしい戦績を持つファイターで、その強さから「鉄の女」ともよばれている。そんな女性に、ひょろひょろの強盗が勝てるはずもなかった。
ヴィアナは男が持っている銃が段ボールで出来たオモチャであることを即座に見抜くと、「男が銃を抜く時間はない」と考えたという。
猛烈な打撃を2発加えた後、裸締めで男を絞り上げKO。血だらけになった男を座らせ、警察に通報したという。
地元メディアの取材で彼女は、当時の状況をこのように話していた。
「私は全然平気よ。脅した矢先に速攻で一発食らって、ビビってたんだと思う。だから彼はそれ以上動けなくなっちゃったようね。
彼は「タンマ!たのむ、逃がしてくれぇ!」と懇願してきたわ。多分私がめちゃくちゃ怒ってるように見えたんでしょうね。
私が警察を呼ぶって言うと嫌がったから、もう一発食らわせたわ」
ヴィアナがSNSに投稿した画像には、腕を締め上げられ、情けない姿で座り込むタンクトップの男が写っていた。
男が警察に連行され、病院で治療を受けるのを見届けた後、彼女は家に帰り夕食をとったという。翌日に手の痛みを感じたそうだが、大したけがではなかったそう。
この鮮やかかつ、余裕のあるヴィアナの対応に、ネット上では「かっこよすぎる・・・」「俺、好きになっちゃった…」「男が何かに目覚めて次はジョーダン(同じくUFCファイター)を襲ったりして」といったコメントが多く寄せられていた。
彼女のような強くて美しい女性に、憧れてしまう人も多いのではないか。