家に帰ってきた息子か?
普段生活している自分の家に、幽霊が出たとなればとても恐ろしい。しかし、それが過去に亡くした自分の家族だったら・・・途端に切ない気持ちになるだろう。
1月5日。米ジョージア州アトランタにお住いのジェニファー・ホッジさんは、その日の夜、不思議な体験をした。
ホッジさんは普段、防犯のためキッチン近くに監視カメラを設置していた。このカメラは、付属するセンサーが人影をキャッチすると、自動的にスマホに通知が行くようになっているという。
そんな中、ベッドルームでテレビを見ながらうたた寝をしていたという11時50分ごろ、スマホから「玄関から侵入者」と伝える通知が飛び込んできた。
隣にいた娘のローレンさんが、スマホを見て侵入者の映像をチェックしたところ、驚くべきことを口にした。
「お母さん…キッチンに誰かいる!お母さん、これロビーよ!」
ホッジさんも画像をチェックすると、そこには白いシャツを着てひげを生やした男の姿が。
その横顔は、2016年11月に他界した息子のロビーさんそっくりだったのである。
ロビーさんは、3年前に薬物の過剰摂取で23歳の若さで亡くなっており、「彼は自分も薬物に苦しんでいるというのに、他の依存者も助けようとする素晴らしい子だった」とロッジさんは語る。
しかし、今回の男は幽霊などではなく、本当は強盗かもしれない。
二人は震えながらもキッチンへ向かったというが、そこには誰もおらず、何も盗まれていなかったとのこと。物色された形跡もなかったそう。
では、あの人影は一体誰だったのだろうか。ホッジさんは英紙”The sun”の取材において、今の心境をこの様に語っていた。
「彼は天国で幸せでいると伝えに来たのかもしれない・・・と考えて安心しています。
この出来事は私に心の安寧をもたらしてくれましたが、やはり奇妙だと今でも思ってしまいますね。
カメラは物音や動くものに反応して動作しますが、キッチンに行ったときには誰もいませんでした。
何を信じればいいかわかりません。今でも大きな衝撃を受けています。」
一方で、このニュースを聞いたネット民の間では、「画像加工できる今の時代に信じられないよ」「幽霊じゃなくて、普通に不審者じゃないか」といった疑う声が続出していた。やはり、泥棒や強盗として警戒をしておいたほうがいいのではないだろうか。
しかし、心の傷が癒えないうちにこの様な出来事が起き、ホッジさんは息子であると信じたいのかもしれない。
現実を受け入れられるようになるまで、むやみに否定せずそっとしておくのがいいだろう。