別れたすぎて捕まる!
3月12日。中国・湖北省武漢市に住む37歳の女が、自分が誘拐され殺されたと偽り、警察に逮捕される事件が起こった。
こういった偽装誘拐はしばしば金銭目的に行われることが多いが、今回は違う。この女は、貧乏な交際相手の男性と別れたいがために犯行に及んだのである。
2月21日、ユーという37歳の女は、旧正月で故郷から帰宅した後、忽然と姿を消した。その後、交際相手の元に突然「助けて!元夫に誘拐されたの。早く来て!」メッセージが届いたのだという。
さらに、ユーは誘拐犯のふりをしてメッセージをやりとりし、最後には「彼女は殺され、湖に投げた」と送ったのである。
交際相手の男性は交渉すら許されることなく、止むを得ず警察に通報。そして地元警察が捜査を開始したところ・・・3日後、少し離れた場所の宿泊施設に入る彼女の姿が監視カメラの映像に映っていた。
捜査官が宿泊施設へ向かったところ、なんとユーはテレビを見ながらベッドでくつろいでいたのである。驚くほど落ち着いていた彼女の姿に、警官たちは強いショックを受けたそう。
そして誘拐について聞かれると、「彼が私を探すのを諦めてくれるのを期待してた。彼は貧しいから、偽装誘拐を仕立て上げて別れようと思ってた」と白状。
実はこの1ヶ月前の旧正月、彼女は交際相手の実家を訪ねていたのだという。しかし、家族があまりにも貧乏だったことから別れたくなり、彼女は荷物をまとめて逃げるつもりだったのだそうだ。
くだらない理由とはいえ、彼女の起こした罪は重い。地元武漢の放送局のニュースによれば、彼女は社会秩序を乱したとして、10日間の禁固刑を食らったという。