イギリスの危機に超能力者が立ち上がる!!
1970年代、スプーン曲げで一世を風靡した超能力者ユリ・ゲラー氏を覚えているだろうか。しばらく彼の名を耳にすることはなかったが、2019年、彼は新たにとんでもないものを曲げようとしているらしい。
それは、テリーザ・メイ首相が目指すEU離脱である。
英紙”The Guardian”の報道によると、3月22日、ユリ・ゲラー氏はメイ首相に対して、EU離脱を中止するよう求める公開書簡を投稿。
さらに、テレパシーによってメイ首相の意思を変えようと考えているらしく、11時11分と23時11分、イスラエルにある隠れ家から、メイ首相の脳に直接テレパシーで「国民投票を再実施してくれ」と語りかけようと考えているという。この1日2回の儀式を、人々にもやってもらえるよう呼びかけているそう。
なお、再投票は第二目標であり、即座にEU離脱を考え直してもらうことが第一の目標。同紙の取材において、ゲラー氏はこのように語る。
「みなさんにも、午前と午後11時11分に、数秒でもいいので考えて欲しいのです。テリーザ・メイ首相が第50条の文書を取り消し、イギリスがEUに残ることを。
みなさんのエネルギーは受け入れられ、何かを達成したいという正しき信念の力は、大きな力となるでしょう。
メイ首相の意思を妨害しているとは思いません。メイ首相に、状況をよりよく理解できるような状況を与えているのです。
私のテレパシーでメイ首相の心を開き、みなさんのメッセージが伝わるよう試みます。
懸念している限りでは、もしイギリスがEUを離脱すれば、壊滅的な出来事となるでしょう。」
第50条というのは、EUの基本条約である”リスボン条約”の第50条のこと。全ての加盟国は、欧州理事会に離脱を通告することで離脱の手続きを開始することができる・・・ということを示した条文だ。
ゲラー氏はイスラエル出身だが、現在イギリスにも市民権を持ち、参政権もある。それだけあり、イギリスの行く末を心配するのは当然である。他にも、米ロイター通信の取材で、若者の未来を心配するコメントを残していた。
また、ゲラー氏のフェイスブックによると、メイ氏が首相になる3年前に会ったことがあるという。その時、ゲラー氏は「あなたは首相になるでしょう」と言い当て、実際に首相になったと明かしている。
超能力で政治が変わるなんてことはイマイチ考え難いが、ゲラー氏のこの出来事によって、より多くの残留派にアピールできたことだろう。「バカバカしい」というコメントが後を絶たないが、人々の注目を集めた時点で、キャンペーンとしては大成功といっていいかもしれない。
参照元:Facebook、The Guardian