おすすめギフトの中に殺人鬼の本が・・・
1980年代、イギリスを震撼させた連続殺人犯”フレデリック・ウェスト”と”ローズマリー・ウェスト”夫妻をご存知だろうか。自宅に若い少女を呼び寄せては殺害し、自らの子すらも手にかけたという残虐夫婦である。
▲フレデリック・ウェストと妻ローズマリー
長い年月が経った今でもその恐怖は語り継がれているが、先日、サウサンプトンにほど近いイーストレイに済む女性が、書店でとんでもないものを発見したという。
なんと、母の日のギフトの中に、ローズマリー・ウェストに関する本が一緒に並んでいたのである。
イギリスにおける母の日は、毎年イースターの2週間前の日曜日に行われることとなっている。
こうした母の日には、多くの人がメッセージカードを送るため、たくさんのグリーティングカードが世に出る。
そんな中、イギリスの書店チェーン「TheWorks」が「お母さんへの素晴しいギフトのアイデアをご提案!」と称して、殺人鬼の本を一緒に並べていた。
パンの焼き方の本の隣にあるのは、メイ・ウェスト著「いつも愛してるよ、ママ。キスキスキス・・・」という本。これはローズマリー・ウェストの殺害の手から逃れたメイ氏の自伝書である。
これに気づいた地元の女性は「子供を殺した女の写真を後味が悪すぎます。」と、クレームを入れたという。スタッフの中には、この事件を知らない若い世代も多かったようで、気付かずに本を並べた可能性がある。
とはいえ、客の中には不快に思う人も少なくないだろうといい、殺人鬼の本をここに並べないでほしいと求めたという。
その後、書店の広報部はこれについて謝罪。「攻撃的な内容の本を置いたことを陳謝します。すでに該当の店舗のディスプレイからは取り除かれています。」と明かした。