アザラシを捕まえた男性、その理由とは!?
近年、動物虐待のニュースは絶えず、SNSの普及によりその痛ましい姿を目にする機会も多い。
そんななか、アフリカ南西部に位置するナミビア共和国で、逃げ回るアザラシを追いかけ捕まえる男性に称賛の声が寄せられているという。
動画の冒頭部分だけを見ると、野生のアザラシを捕まえる男性に不信感を募らせる人も多いかもしれない。しかし、最後までご覧いただきたい。
そう、男性が捕まえたアザラシの体には、漁船の釣り糸が巻きついていたのだ。
プラスチック汚染に苦しむ海洋生物
3月22日、ナミビアでカヤック事業を営むこの男性は砂浜であるアザラシの姿を目にしたという。
日頃からクジラやイルカの研究に加え、保護活動プログラムなどにも参加している男性は、首回りに紐のようなものが巻きついたアザラシを発見し、すぐさま救助を試みた。
装着していたアクティブカメラで撮影を開始し、必死で逃げ回るアザラシを捕まえ、慣れた手つきで特別なハサミを使い釣り糸を切断していくのだ。男性は自身のインスタグラムで「彼女は無事です。傷は深そうですが、海水が治癒くれることでしょう」と述べている。
そしてこの投稿には、世界中から「ありがとう」「あなたはヒーローです」と称賛のコメントが寄せられた。
動物の保護活動に積極的に取り組んでいるこの男性は、これまでにも様々な救助活動の様子をSNSに投稿している。そして今、海を殺すとも言われるマイクロプラスチック汚染は、このように海洋生物にまで被害を与えてしまっているのだ。この動画は、今後私たち人間が取り組むべき大きな課題のひとつとして考えさせられるものでないだろうか。
参照元:Instagram、AccuWeather