ウィスキーが燃料となりさらなる惨事に

7月2日、アメリカ・ケンタッキー州のバーボン・ウィスキー「ジム・ビーム」の貯蔵庫で火災が発生した。

これにより、およそ4万5000樽のウィスキーが失われたというが、ほとんどがまだ熟成が始まったばかりの若いウィスキーだったため、流通に影響はないと発表している。

公開された映像には、暗闇の中でまるで地獄のように火が燃え広がっている光景が映っている。

駆けつけた消防が泡や砂を使った消化活動を懸命に続けるも、早いスピードで燃え広がり、貯蔵庫1棟が倒壊。もう1棟は外壁が損傷したという。

同社は、ケンタッキー州内126箇所の貯蔵庫におよそ300万樽を貯蔵しているというが、今回の火災によって、その1％ほどのウィスキーが損なわれたとのこと。かろうじて残った樽も、販売には適さない状態になってしまっているそう。

また、近隣を流れる小川に酒や燃えかすが流出し、多くの魚が被害を受けているという。現場の清掃などもあわせると、復帰までにおよそ27000ドルがかかる見通しとなっている。

この出来事に対し、親会社であるビーム・サントリーはこのように声明を発表している。

「幸いにも、この火災でけが人はでませんでした。私たちは消火に当たってくれた勇敢な消防士たちに大きく感謝をしています。
今後は、定期検査や古くなった在庫の点検につとめ、包括的な倉庫の安全プログラムを実施していきます。」

これを受け、フェイスブックでは「映画の予告映像か・・・？」「消防士さんが無事でよかった！労いとしてウィスキーをあげたいですね」といったコメントが多数寄せられていた。

被害が4万樽となると、損失額は数億円規模に上るだろう。非常にもったないない出来事であった・・・。

参照元：Youtube、WKYT