悪魔払いしただけで逮捕!?
ロシア国内でプーチン大統領の悪口を言おうものなら、マジで当局からマークされるという噂がある昨今。
シベリア地方に住むとあるロシア人男性が、プーチン大統領に悪魔払いをして逮捕されたと話題になっている。
逮捕されたのは、シベリア地方の自称シャーマン、アレクサンダー・ガビシェフ氏。彼は反プーチン派のグループに属しているが、一風変わった反対運動を試みたという。
それは、はるか2700km離れたモスクワへ出向き、クレムリンでプーチン大統領の悪魔払いを行うというもの。
しかも、モスクワまでの移動手段は徒歩。
約半年にわたる壮大なる計画だったというが、9月12日に道中でヤクーツク警察により逮捕されてしまったのである。路上にテントを張って宿泊しているときに、警察に急襲されたとみられている。
地元紙の取材では、ガビシェフ氏は「神や大自然は私にやれと告げました。そうすれば、ロシアに自由がもたらされると。」と語っていたという。
ガビシェフ氏の信仰するシャーマニズムは、シベリアで広く信じられているものだ。
一方で、警察側は彼らのことをカルト集団としてみなしており、「政府は、テロや人々を危険にさらす者を取り締まっている」と述べている。
ガビシェフ氏が率いていたシャーマンのグループは、かねてから政治的なメッセージを控えるように警告されていたという。
なおガビシェフ氏がどのような法律を破ったかは明らかになっていない。ヤクーツク警察の公式声明においては、「サハ共和国(ヤクーツク周辺地域の正式名称)の領土侵犯が原因」と明かされていた。
国際人権団体”アムネスティ・インターナショナル”はこれを受け、「信仰の自由を侵害している」として、ガビシェフ氏の釈放を求めているという。
シャーマニズムで政治を変えるとはなんとも不思議な話だが、何を信じ、何を訴えるかは自由だろう。彼が釈放されることを願うばかりだ。
参照元:The Guardian、Facebook