映画のような危機に思わず悲鳴
10月25日、カナダ・エドモントンにある超高層ビル「スタンテック・タワー」にて、窓の清掃をしていたゴンドラが強風に煽られ、作業員が取り残されるという出来事が起こった。
大きくブランコのように揺れるゴンドラは、窓ガラスになんども衝突。脱出できなくなった作業員1名がバランスを崩し、あえなく落下しそうになっていた。
その緊迫の映像は、当時現場近くにいた一般人によって捉えられていた。
金曜日の午後1時前、ビルの6階から7階のところで、清掃用のゴンドラに作業員2名が取り残されてしまった。
通報を受けた消防があたりを封鎖し、まず作業員1名の救助に成功。しかし、ゴンドラが風に煽られ激しく揺れ、窓ガラスに衝突すると、残る1名の作業員がバランスを崩し、ぶら下がってしまう。
幸いにもハーネスをつけていたため一命をとりとめ、まもなくこの男性も救助。いずれも怪我などの報道はされていない。
カナダ環境省によると、この日、エドモントン周辺には暴風警報が出ており、低気圧の影響で時速100kmを超える突風を観測していたという。そんな中で、2名の作業員は窓ガラスの清掃をするためにゴンドラに乗ってしまったとみられている。
救助の救助に関して、消防の副リーダーは、地元紙「Edomonton Journal」に対し「私たちは、作業員たちを安全に救助するため、登るタイミングを見計らっていました。しかし、作業員らは脱出のための設備をもっておらず、風が吹いている間、ずっと取り残されてしまいました。」と語った。
まるで映画のような危機的シーンであった。ビルの清掃会社は、再発防止に努めるべきだろう。