刑務所で開催されたサッカー大会で死者
12月31日、メキシコのサカテカス州北部にあるシエヌギヤス刑務所にてサッカー大会が開催されていた。
だが、タックルの判定を巡って意見が別れ、その後なんと銃撃戦に発展。これにより、16人が死亡、5人が負傷するという事件が発生してしまったのだ。
Mexico: 16 dead and five wounded in prison fight 'over football game' https://t.co/NvUyVcjX2b
— Sky News (@SkyNews) 2020年1月1日
当時プレーしていた受刑者の中には、メキシコ内でも強い権力を誇る犯罪組織ガルフカルテルと麻薬組織ゼータカルテルに属する者も含まれており、ライバル同士の紛争になったとの見方が強い。
押収された麻薬や武器の多さに驚愕
駆けつけた連邦軍と州兵により暴動はおさまったが、刑務所には救急車20台が到着し、現場は物々しい雰囲気に包まれていた。
この日受刑者らから押収されたのは、77袋のマリファナや17本の包丁、他にものこぎりやハサミ、ハンマーなどの凶器に加え携帯電話や酒などもあったという。数日前の検査では犯罪につながるようなものは見つかっておらず、31日の面会時間に刑務所内に運び込まれたものとみている。
現在、政府は今回の事件の責任者を特定し、武器が刑務所に持ち込まれた経緯を調べるための調査を開始したという。刑務所で大晦日を迎える受刑者のために企画したサッカー大会が、まさかこのような事件に発展するとは誰も予想できなかったに違いない。