ルービックキューブで作った肖像画
カナダ・モントリオール在住のベンジャミン・ルッソ君(9)はディスレクシア(失読症)という学習障害を抱えているが、彼はそれを障害ではなくスーパーパワーであり才能だと言い切る。
その理由は、こちらの動画を見れば誰もが納得するはずだ。
なんと段ボールから次々と出してきたルービックキューブでモザイクを作り、それぞれを自身が設計した配色パターンに当てはめていくのである。そうして完成させたのがプロレスラーのジョン・シナ氏の肖像画だ。
使用したルービックキューブは750個にものぼるが、この作業にかかったのはたった5時間だというのだから驚きを隠せない。
失読症の認識を広めたいという両親の願い
ベンジャミン君は動画の冒頭で自身のことをこのように伝えている。
僕は失読症で読み書きが困難です。言葉が混同しイライラすることもあります。でも失読症であるということは何かすごいことができるということです。こんな風に…
そうして彼が披露した驚くべき才能は、瞬く間に世界中に拡散されたのである。
この世間の反応に驚きを隠せなかったのはベンジャミン君の両親だ。母親のメラニーさんは「ベンジャミンの空間認識やインテリジェンスは失読症にリンクしているため、彼にとってキューブ上の様々なパターンをコピーすることは簡単なことなのです。このように失読症についての認識を少しでも広めることができたらと思っています。」とメディア取材に対して答えている。
失読症は障害ではなくスーパーパワー
現在、ベンジャミン君はすでに次の作品に取り掛かろうとしているというが、彼の動画には応援メッセージや同じ失読症の子供を持つ親からの激励が後を絶たないという。
国際ディスレクシア協会によると、失読症は知能に影響を与えるものではなく、失読症でもトーマス・エジソンやスティーヴン・スピルバーグなどのように幅広い分野で成功を収めてきた人も多く存在するという。今回のベンジャミン君の動画はそれをさらに立証するものとなったに違いない。
失読症は障害ではなく僕のスーパーパワーなんです!
動画の最後で世界へこのように発信するベンジャミン君、彼の今後が楽しみである。