12人のフォロワーに向けた投稿
匿名で投稿やコメントができるSNSは使い方によっては賛否が問われるだろう。だが、イギリスで小学校教師として勤務するケイティさんは、ある投稿をきっかけにSNSの素晴らしさを改めて知ったという。
1月30日、乳ガンの闘病中だったケイティさんは最後の化学療法の日に治療を終えたことをフォロワーに伝えるため、自身のTwitterにこんな投稿をした。
I don’t tweet often, I only have 12 followers, but today was my final chemo session and I want to tell everyone (well 12 people at least! ?) pic.twitter.com/jFXyZ1bIpF
— honeybunny (@katyhelend) January 30, 2020
私はあまりツイートをしません。フォロワーも12人だけです。でも今日は化学療法最後の日なのでみんなに伝えたいのです(少なくとも12人のみんなにね)。
だが、彼女のこのツイートに多くの人が反応し、この投稿から5日後には12人だったフォロワーが33,000人を超えたのである。
本来のSNSの使い方に感動
治療を乗り越えたケイティさんへの労いの声や励ましの声、また同じように闘病中の人たちからは勇気がもらえたとのメッセージが寄せられた。
これに驚いたのはケイティさんだ。12人に伝えたいがために投稿したにもかかわらず、世界中の見ず知らずの人たちから心温まるコメントが寄せられたのだから当然だろう。
近年、SNS上での悪質なコメントや誹謗中傷などを目にする機会が増え、心を痛める人も多いのではないだろうか。だが、今回のような使い方こそがSNS本来のものであり、他者を傷つけるのではなく寄り添ってあげるために活用されるものだろう。こういった例が増えれば、SNSに対する見方も変わってくるに違いない。
2児の母でもあるケイティさんは、今回の感動的な出来事を踏まえた上で、日頃から学校の生徒たちにこう伝えているという。
大きな声で言えないことはオンラインに書いてはいけません。文字は永遠に残ってしまいます。すべての大人にもこのメッセージを共有してもらい、より良い次世代を作っていきたいですね。
参照元:Twitter