ちょっと安いタバコを買いに山越えに挑戦!
フランスとスペインの国境に位置するピレネー山脈は、美しい景観を満喫できるハイキングスポットとして有名な場所だ。
初心者には登りやすい山とも言えるが、国境越えとなるとツアーでさえも4泊は必要となる。にも関わらず、今回のフランス人の男は無謀にも普段着で山越えに挑戦したという。
その理由はなんと、スペインの安いタバコを買いに行くためであった。
男の実名は明かされていないが、フランス南部の都市ペルピニャン在住の若者だと報じられている。
彼は4月4日、スペイン・カタルーニャ州に面するラ・フンケラからスペインに入国しようとしたが、当時外出禁止令がくだされていたため、国境警備隊に止められ引き返したという。
しかしながら男はそこで諦めず、なんとピレネー山脈を徒歩で超え、スペインに入国しようとしていたという。この時、服装はトレッキングに適さない普段着の状態だった。
だがその後、男は川に転落してしまった上、茂みの中で迷ってしまい、救助を要請。
通報を受けた山岳救助隊がヘリコプターで捜索した結果、疲弊して凍えている状態で発見された。見つかった地点は、国境に位置する「ル・ペルテュ」という街の手前だったという。
男はその理由について、スペインでタバコを安く買いたかったからと語っている。
フランスのタバコは平均930円なのに対し、スペインのタバコの価格は360円〜600円と半額近く安い。だからといって、命をかけて山越えする必要も感じられない・・・。
山岳救助隊のフェイスブックの投稿によると、救助後彼は警察に逮捕され、ロックダウン対策法に従わなかったことで、135ユーロの罰金が課せられたという。投稿の最後には、「家にいてください!」と念が押されていた。
参照元:Facebook、The guardian