【嘘でしょ!?】中国の男性の顔面に26年間にわたって刺さりっぱなしだった包丁が摘出される

健康

包丁が刺さったまま人間は生きていけるのか?

中国・浙江省海塩県に住む76歳の農家の男性が、顔にあった異物を除去したとして話題になっている。

それはなんと、刃渡り10センチ以上の包丁。現地紙の報道によると、26年間にわたり、顔面に突き刺さったまま放置していたという。

男性については、ドゥルジエさんという名前だけ報じられている。

話の始まりは1994年のこと。彼は強盗に襲われてしまい、包丁で頭を突き刺されてしまった。しかし、頭に刃が刺さったままだと気付かないまま、奇跡的にも生還。

当然ながら、心身には様々な不調が現れ始め、右目は徐々に視力を失い、やがてひどい頭痛を催す様になったという。にも関わらず、そのまま26年も放置したのである。他にも、口を開けづらかったり、笑うと痛みを催す様にもなっていったという。

2012年、いよいよ頭痛が耐えきれないほど悪化してきたことから、男性はやっと病院を訪れた。ここでX線検査を受けた結果、刃渡り10センチの包丁が突き刺さっていることが発覚。

しかしながら、当時の医師らは「取り除くことはむしろ危険である」と判断し、手術を拒否。男性は手術をしてくれる医者を求めて、病院を転々としたという。

こうして8年がたった2020年、ついに青海省のとある病院が彼を受け入れてくれることとなった。

当時担当した医師は、彼の病状についてこの様に語る。

「ドクターショッピングを続けていた彼とお会いした時、他の専門医が鎮痛剤を処方し、現状維持を進めていたことがわかりました。しかし、男性の症状は堪えられないほどひどく悪化しておりました。
 
ですから、できる限り良い治療を受けていただけるよう、山東省にある大きな病院へ連れて行くことを決めました。」

そこから、3000キロ離れた山東省斉南にある大病院に転院が決まった彼だったが、この時点で、さらに左腕と足にも痛みが出始めた。

これについて、改めてCTを見た現地の医師が「眼窩に突き刺さって視神経を圧迫していることが原因の可能性がある」と判断。

脳神経外科医のリュー医師は、「包丁を取り除くことは非常に難しいが、苦痛を取り除くための唯一の方法である」と語った。

こうして4月8日に手術が決行され、包丁の刃の除去に成功した。

およそ2時間の手術だったというが、後遺症もなく、右目の視力は回復して不調は徐々に改善していったという。

地元紙の取材に対し男性は、「笑ったり、あくびや咳すらできなかった。20年以上続いた悪夢を医師のみなさんは終わらせてくれ、2度目の人生を与えられた気分です。」と喜びを語った。

頭に包丁を刺したまま生き続けるなんて、にわかに信じ難い事件である。人体の不思議を感じる出来事であった。

 

参照元:ShanghaiistFacebook

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