高速道路と住居の間、わずか50センチ
エジプトの首都カイロにあるアルハラム地区で、現在建設中の高速道路を巡って地元住民たちと意見が対立しているという。
住居と高速道路との距離が近すぎるというのが理由だというが、近すぎるとはどのくらいか…。
なんとその距離、わずか50センチというのだ。
当局と住民との意見が対立
当局によると、今回の高速道路建設においての必要な許可はすべて取得済みだという。逆に、許可なしで建設されたのは住居の方だと反論し、住居の解体命令はすでに出されているとのこと。
エジプト中央建設庁長官のマフムード・ナサール氏は現地メディアに対し、現在建設中の高速道路は国民にとって有益なものになると話しており、立ち退きを命じられた住民たちには補償金を支払う予定だという。
だが、立ち退きに納得のいかない住民たちからは、住居が許可なしで建設されたというのは身勝手な言い分だと批判の声が上がっており、この住居と近すぎる高速道路の建設は大気汚染や騒音、プライバシーの侵害にも発展すると厳しく非難されている。特に、下層階の住民たちからは視界を遮られたという苦情が多く寄せられており、高速道路の工事は長年にわたり難航していたようだ。
今回、住民たちの反対の声を押し切って高速道路の建設に踏み切ったエジプト当局だが、両者の言い分にはあまりにも乖離があり一体どんな結末を迎えることになるのか気になるところだ。
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