パキスタンから飛来したスパイのハトを当局が拘束!
インドとパキスタンは、カシミール地方の領有権問題を主にして関係が悪化している。そのせいで疑心暗鬼になっているせいか、どうみても勘違いにしか思えないような事件が起きたという。
インド当局によると、5月24日、パキスタンに面する国境のジャンムー・カシミールにて、1羽の足輪がついたハトが捕獲されたという。
飛来してきたのは民家で、番号がかかれた足輪をつけていることから、この家に住む女性が「パキスタンからの暗号ではないか」と思い込んだという。こうして村人で協力し捕獲を行い、地元の国境警備隊に引き渡した。
地元当局の担当者、シャイレンドラ・ミシュラ氏は「スパイであるとは断言できません」「足輪の番号が、パキスタンからのメッセージコードではないかという方が地元に何人かいらっしゃいます。」と冷静に語っている。
また、村に隣接するパキスタンのパンジャーブ州では、飼育しているハトに番号札をつけ、所有権を示す文化がある。そのため、今回のハトも誰かのペットである可能性が高い。
ちなみに今回のように、番号付きのハトが飛来したのは初めてではなく、過去にも何度か同様の出来事がおこっている。
警察は、ハトには罰則を与えない方針を示している。
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ジャンムー・カシミールのカシュア警察は、地元メディアNDTVに対し、「国境付近は非常にセンシティブな地域になっており、不法侵入もしばしば起こっております。」と述べている。
国境での緊張関係が続く中、いたずらに村人を刺激しないためにハトを拘束したのかもしれない。