クマに襲われたらノートパソコン!?
アメリカ、カリフォルニア州はクマが多く生息しており、鉢合わせすることも少なくない。今回取り上げるカリフォルニア州南部在住の女性も、自宅でクマに襲われてしまった。
ところが、運良くあるものを使っていたことで、命の危機を逃れたのである。
被害にあったのは、シエラ・マドレに住む19歳の女性。
彼女は6月15日の夕方ごろ、バックヤードに椅子を置いてうたた寝をしていたという。しかし、物音で目を覚ますと、クマが目前に近づいており、いきなり襲いかかってきたのである。
クマの鋭い爪は腕や足を切り裂き、更には足に噛み付いてきた。だが、彼女の手元にはノートパソコンしかなかった。
その時の状況を、魚類野生生物局のパトリック・フォイ氏はこのように語る。
「彼女の唯一の武器はノートパソコンだけ。クマを叩くと気絶したので、家の中に逃げ込むまでの時間稼ぎになった。激しい反撃を加えたのです。それがカリフォルニアに住む野生動物に対してできる手段です。」
通報を受けた地元警察と生物局の職員が対応したが、クマはすでに立ち去っていた。調べによると、当時女性は食べ物を持っておらず、クマの子供が入ってきた痕跡もなかった。
こうしたことから、女性がクマに獲物とみなされた可能性が高いとCNNに話している。
翌日夜、野生生物局は噛み跡から検出されたDNA情報から、クマの行方を追っている。この事件の後に2匹のクマが捕獲されたというが、問題のクマとのプロファイル情報は一致しなかったという。
女性を襲ったクマが見つかった場合には安楽死させる予定とのことである。