アメリカ大統領選挙が終わってもなお、人々は落ち着かない日々を過ごしている。トランプの今までの過激な発言はアメリカに住む他国籍の人々を不安にさせている。特にコスモポリタンなニューヨークでは不安を抱えている人がとても多い。
コスモポリタン(cosmopolitan)国籍・民族などにとらわれず、世界的視野と行動力とをもつ人。世界人。国際人。また、そのようなさま。
NYの地下鉄でMatthew Chavezが始めたSubway Therapy
Matthew Chavez(マシュー・チャベス)はニューヨークの地下鉄のホームや通路で“Subway Therapy”なるものを始めた。彼はセラピストの資格を持っているわけではないが、悩んでいる人や困っている人を自分なりに笑顔にできるとこがあると思い、この活動を始めた。
大統領選挙後、落胆するたくさんの人々を見てマシューが始めたこと
選挙結果が出たあと多くの人は落胆し、未来に対して不安や恐怖にかられることになった。たくさんの肩を落として電車に乗る人を見て、マシューが思いついたのは“Express Yourself”。自分自身を表現すること。
壁に貼られたポストイットは初日で2,000枚を超えた
この活動の盛況ぶりはマシューの予想をはるかに超えた。初日が終わるころには2,000枚以上のポストイットが地下道に貼られていたのだ。壁に貼られた愛のある言葉を目にして涙する人。マシューはその姿を見て、人々は互いに助け合っていけると感じたという。
ポストイットにつづられたメッセージ
どんな時も一人じゃない。
Do not just be upset. Do not just be angry. Do not just be fearful. Do not let your energy and power go to waste. Do something that is good.
『動揺してはいけない。怒ってはいけない。恐れてはいけない。あなたのエナジーや力を無駄にしていけない。良い行いをしよう。』マシューは自身のサイトでこう語った。
人間は一人じゃない。どんな状況でも理解してくれる人はかならず側にいる。自分がしたことが誰かの助けになり、互いを理解できるようになる。大統領が変わろうが、共に立ち上がることができる仲間がたくさんいることを忘れさえしなければ、どんな状況も笑顔で乗り越えられるはずだ。