抜歯後血が止まらず…若い男性を襲った悲劇
人生に一度は経験する親知らずの抜歯は、最も身近な外科手術といえるだろう。
痛いけど、みんながやってるから心配はない・・・・と思われがちだが、本人の体調や抜歯の環境によって、恐ろしい事態を招いてしまうこともあるのだ。
Patient died unaware he was slowly bleeding to death ‘after having wisdom teeth removed two weeks earlier’ https://t.co/FSmEAwySUq
— The Sun (@TheSun) July 8, 2020
悲劇が起きたのは、中国湖南省在住のリュー・ゴーファンさん。彼は5月25日、長沙口腔病院という歯科クリニックで親知らずを抜いたという。
ところが、5日経っても血が止まることなく、布団が血だらけになる日々が続いていた。
不安に思った男性は、中国版Yahoo知恵袋「知乎」で質問を投稿。血が染み込んだ画像を共有し、「今すぐ病院へ」とアドバイスを受けたという。
その翌日に病院に戻り、再度傷口の縫合を行なったというが、出血は止まらなかった。
彼の妹が中国のメディア「レッドレターニュース」に語った内容によると、6月4日に体調不良を起こし車で病院に行こうとしたが、途中で意識不明に。警察に発見され病院に連れて行かれたという。
そこから数日間集中治療を受けたというが、6月9日に命を落としてしまった。
病院の調査で、死因は敗血症と脳出血による脳ヘルニアであることが判明。発熱と白血球の増加が確認されたことから感染症にかかっていたことがわかり、急性骨髄性白血病を起こしていた可能性が高いと報告された。
ここからリューさんの遺族は「彼は自分の状態について歯科医に話したが、真剣に受け止めず、適切な指導をしていなかった」と、歯科クリニックを批判。
遺族らと歯科医院の代表は、地元の医療紛争仲裁委員会で話し合いをする方針を見せている。
問題の長沙口腔病院はコメントを差し控えているという。