スイスの高級時計メーカー「H.モーザー」が、これまで作った中で最もスイス製の純度が高い腕時計を発売した。
新発売!
こちらの商品は「スイス・マッド(Swiss Mad)」
この商品の部品は、100%スイス製である。
それだけではない。
スイスの職人が、スイスで作り上げたのである。正真正銘、混じりっ気なし!
これこそ、誰もが文句なし!
メイド イン スイスの腕時計である。
ここまでスイス純度が高い製品は珍しい、しかし驚くべきはそれだけではない。
さすがスイスといえるほど、高級感をかもしだし、両目が飛び出るサプライズ。
皆様、気になるお値段は、スイスの建国記念日、1291年8月1日(01/08/1291)に、ちなんで約1億2300万円に相当する108万1291フランで発売されている。
建国記念日に、ちなみ値段を決めるなんて、さすがハイブランドメーカー。することが洒落ている。いや、あまりに高すぎて全く洒落になってないではないか。
ちょっと待って!Holly Cow!
こんなに高いものには縁もないし、興味もない。確かに、筆者も同感である。
しかし、ページを閉じるのは、少し待っていただきたい。
驚くべきは、純度や値段だけではない。
記事のタイトルを、もう一度ご覧いただきたい。
そこには、「~素材はチーズ?!」とある。
そう、これこそが出落ちも出落ち。
なんと、この高級腕時計、素材?部品?にチーズが使用されているのだ。もちろん、これもスイス製。
モーレツに斬新なデザインの、この腕時計。
文字盤部分はスイスの国旗にちなんだ赤と白。そして、ケースの縁どりには、、、チーズ!
「食べるのがもったいない」なんて思ったあなた。安心してください。
これらは、耐久性を強化するために、樹脂でコーティングされているため、食べることはできないに等しい。
レジストするメーカー
この記事(【驚愕】シャーマン愛用の幻覚剤がアメリカで流行の兆し)では、エンジニアが瞑想。そして今回は、時計職人が迷走、、、したのか!?と思いきや、そうではないらしい。
実はスイス、時計産業に対し、スイス製ラベル使用の新たな法律を今年から施行したのだ。
今までは、国内調達部品の割合が50%に達していれば、ラベルを使用することが可能だったが、今年からはその割合が60%に引き上げられたのだ。
この施行に対し、H.モーザーはスイス製の時計好きの方々に「”スイス製“というラベル自体は、製品の良さを保障するわけでなく、よもや何も意味もなさないものだ」というメッセージを送る目論見があったのだという。
国の行動に対し、H.モーザーは「スイス・メイド(Swiss Made)」(スイス製)をもじって「スイス・マッド(Swiss Mad)」(狂ったスイス)、という皮肉な返事をしていたのだ。
この時計による収入は、現在経営が困難になっているスイスの非系列メーカーを支援するための基金設立に使うと述べられている。
やったら、しかえし、そのまた仕返し!
スイスは、国自体でこの時計を購入し、わが国には、こういった素晴らしい企業があるんだということを、世界中にアピールすることが最良のアンサーになるのではないだろうか。