スーパーカーの本気を出す!
イタリアの警察では、式典や広報用に自国のスーパーカーが導入されている。例えば、ランボルギーニ・ガヤルドは高速パトカーとして使用されており、そのスピードや馬力は高速道路で遺憾なく発揮されているという。
こうした中、警察は更に現場に特化した車両を採用したという。
その名も、ランボルギーニ・ポリツィア。2018年にランボルギーニ社が発表し、今年度現場に投入された。
Grazie alla nostra @Lamborghini Huracan abbiamo trasportato in tempo il rene di un donatore per il trapianto a una persona
“Per salvare una vita non servono superpoteri” anche solidarietà, tecnologia ed efficienza aiutano @CNTrapianti @MinisteroSalute #essercisempre#5novembre pic.twitter.com/teUxqbMgvW— Polizia di Stato (@poliziadistato) November 5, 2020
イタリア州警察の公式カラーが施されたボディに、車載カメラ、ビデオカメラ付きタブレットなどが装備され、活動が記録されている。また、従来のタイプと同様、室内にはガンホルスターや消火器、警察無線も備えられている。
そんなランボルギーニ・ポリツィアの最も重要な任務は、臓器輸送。
車のフロントには移植用臓器を冷蔵保存するためのコンパートメントが搭載されているのだという。
2020年10月、イタリアの州警察は腎臓を輸送するよう要請を受け、手術に間に合わせるために一刻も早い移動が求められた。一般的には臓器輸送車を手配し、警察が周りを警護しながら向かうが、今回このスーパーカーを使用したことで、驚きの時間短縮を実現したという。
10月2日の要請においては、ヴェネト州パドヴァからローマの病院へと急行。本来なら高速道路で5時間のルートだが、スーパーカーを使ったことでなんと3時間で運び終えたという。その最高速度は、時速230キロメートルにも達したという。
これはイタリア国内において、過去最速の緊急輸送となった。これには州警察も医療スタッフも驚愕しており、「他の車両ではこんなに早く移植のために運ぶことはできなかっただろう」と述べていた。
スーパーカーの見た目や性能のみならず、役割までもクールだった今回の出来事。
時速230キロで安全に走行するとなると、運転手にも高いドライビングテクニックが要されるだろう。カッコいい車にのって命を救うなんて、これに乗れる警察官には憧れちゃうな〜。