謎に包まれた独裁国家に黄金の犬の像が
中央アジアに位置する旧ソ連の国家、トルクメニスタン。グルバングルイ・ベルドイムハメドフ大統領の独裁政権下にあることで有名だが、その実態は北朝鮮以上に謎に包まれていると言われている。
経済は天然ガス資源に依存しているが激しい貧富の差があり、国民のほとんどが貧困状態に陥っている。にも関わらず、税金がとんでもないことに使われていることが明らかになった。
黄金の犬の像である。
首都アシガバードにある公務員専用の住宅地に作られたこちらの像は、国内で自家繁殖されているアラベイ犬を模して作られている。2017年にロシアのプーチン大統領に贈られた子犬と同一種だ。
その高さは6メートルにも及び、土台にはLEDスクリーンが搭載され、アラベイ犬を称える映像が放映されている。その豪華すぎる仕様にどれほどの金額がかけられたかは不明である。
国営メディアによると、この金の像は「この品種の誇りと自信を表している」とのこと。除幕式では、招待された少年にアラベイ犬をプレゼントしたという。
大統領はかねてから友好国に犬や馬を贈る習慣があり、過去には先ほど紹介したプーチン大統領のほか、故ウズベキスタン大統領、カタールの首長にも贈呈している。
トルクメニスタンは北朝鮮を超える自由度の低さが指摘されており、車の色を白に統一する法律から、大統領の写真が載った新聞などは捨てられないといった奇妙な禁止事項が存在している。これらもすべて、大統領政府の独断とのことだ。
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