日本で外科的に新しい器官を手にした男性
ピアスや刺青といった肉体改造は海外では盛んではあるが、まさか頭蓋骨にアクセサリーをつけようとは、誰が考えるだろうか。
そんな恐ろしい手術を行ったのは、スペイン・バルセロナを拠点に活動するアーティスト、マネル・ムニョス氏(24)。
彼が頭の側面につけたのは、500グラムほどのシリコン製のひれ。その機能は気象センサーで、中にはマイクロチップが搭載されており、湿度、気圧、温度を感知できるようになっているという。
マネル氏は、米紙「Infoabe」のインタビューにて、このように経緯を語っている。
「わたしは自分のことを100%人間だと思っていない。人間という既知の生物学的概念とは一致していないからです。
インスピレーションは常に魚などといった海洋生物学から得ており、子供の頃から魚たちとのつながりを多く感じていた。こうしたことから、自分にひれをつけようと決めたのです。
道では人がじろじろと見てきますが慣れています。実は私にとって大した影響ではありません。」
このひれをつけることで、頭蓋骨や皮膚に伝わってくる振動などから、自然とのつながりを深めることができるのだそう。また、太陽光パネルと接続することによって、光も体感できるという。
手術自体は今年1月に東京で行なったというが、自撮りには苦悶の表情が写っており、かなりの痛みが伴っていたことがうかがえる。
外科的に人工物をつけているところから、自身をサイボーグアーティストと自称するマネル氏。人類の進歩は彼から始まるのだろうか・・・?