80キロのバーベルを持ち上げた7歳少女
今、カナダのオンタリオ州出身の少女ロリー・ヴァン・ウルフトちゃん(7)が、ある競技で世界中から注目を集めている。
それがこちら。
パワーリフティング競技の3種目の1つであるデッドリフトで、なんと80キロのバーベルを持ち上げてしまったのだ。
デッドリフトとは下背部・臀部・脚部を鍛える代表的なウェイトトレーニングの種目で、ほかはベンチプレス、スクワットとよばれておりみなさん耳にしたことはあるはずだ。世界最強の7歳児とよばれるロリーちゃん、一体どんな人物なのだろうか。
新体操と重量挙げの2足のわらじ
もともと新体操をやっていた彼女がデッドリフトをはじめたのは今から約2年前、5歳の誕生日だった。以降、週に9時間以上をトレーニングに費やし、そのうち4時間をデッドリフティングに充てているという。
才能に恵まれていたのか、トレーニングの成果が出たのか、今月3日から6日まで行われた「全米ウェイトリフティング・ナショナルユース選手権」の体重30キロ階級では、11歳以下と13歳以下の部でそれぞれ優勝し、史上最年少の米国ユースナショナルチャンピオンに輝いた。ちなみにカナダではウェイトリフターのユース大会がないため、彼女は米国で戦っているという。
「とにかく後先のことを考えずにただ頭の中をクリアにして集中してみてください」そうアドバイスするロリーちゃんだが、彼女は自分のことを体操選手だと思っているそうで、現在のところウェイトリフティングは一番の選択肢ではないようだ。とはいえ、どちらも五輪競技になっているだけに、今大会で注目を集めた彼女が今後どちらの道を進むことになるのか楽しみである。