シングルマザーが立ち向かう幼稚園イベントの『パパの日』
アメリカ合衆国・ユタ州に住むホイットニーは息子と娘を持つシングルマザー。ホイットニーはシングルマザーになって3年経ち、現在息子は幼稚園児である。
シングルマザーは日本でも増加傾向にあるものの、やはりシングルは両親がいる家庭よりも引け目を感じる場面は多い。そしてホイットニーにも試練が訪れた。
ある日息子が幼稚園から持ち帰ったペーパーには『Dads and Doughnuts Day(直訳するとパパとドーナッツの日)』の案内が書かれていた。パパと一緒にドーナッツを食べるイベント。シングルマザーにとっては心苦しいイベントの日…苦しいのはママだけではなく、子どもにとってもパパがいないことに対して劣等感を強烈に感じてしまう日になりえる。
女性である自分はパパにはなれない…ホイットニーは考えた結果、「おじいちゃんと一緒に参加する?」と息子に尋ねた。すると息子は「ううん、僕はママに来てほしい!だってママは僕のママでありパパだもん!」と答えたのだ。なんと出来た息子!これだけでも感動ものだが、感動するにはまだ早い。
ヒゲを描き、男装をして、パパになりきったホイットニー
息子の答えを聞き、奮起したホイットニー。彼女は息子の気持ちに応えるため、イベント当日はパパになりきったのだ!一般的なパパがよく着るようなTシャツにジャージ、キャップを被り、顔にはヒゲを描いた。
When I became a single mom over 3 years ago I made a promise with myself that I would do anything I could, even if it…
見て、この息子の嬉しそうな顔!ホイットニーは最初こそ恥ずかしかったものの、息子が嬉しそうに「見て!これは僕のママ!ママは僕のパパでもあるんだ!だからママを連れてきたんだよ!」と、友だちに自慢げに紹介してくれたことで、自分がやってきたことが報われたと実感した。
無事イベントは終了し、ホイットニーが幼稚園を後にする時間になったとき、息子は走って彼女に駆け寄り、首に抱き着いて耳元でささやいた。
“mom… I know that you’ll always be there and do anything for me. Thank you. I love you”
「ママ、僕は知ってるよ。ママはいつも僕の側にいてくれて、僕のために何でもしてくれることを。ありがとう。ママが大好き!」
ホイットニーがこの言葉にどれだけ感動したかは言うまでもない。こうして母子家庭であることに劣等感を感じてしまいそうになる日が、彼女にも息子にも生涯忘れられない素晴らしい一日になったのだ。
シングルマザーだって素晴らしい家庭を築ける!
シングルマザーだから、母子家庭だから…と恥じることはなにもない。それを言い訳にしてなにも行動を起こさないことが問題なのだ。ホイットニーのように息子のために行動できる母ならば、どんな状況だって素晴らしい家庭を築いていけるのだ。
私はホイットニーの行動だけでなく、息子がママを思う気持ちやママにかけた言葉に感動した。ママが愛情いっぱいに息子に接しているからこそ、息子もママへの愛情が溢れているのだろう。きっとこの家族はこれからどんな状況に出くわそうと、きっと大丈夫だ。
過去にも同じような行動をしたシングルマザーがいた
Yevette Vasquezさんの投稿 2016年9月1日
こちらはアメリカ合衆国のテキサス州に住むシングルマザーのイヴェット。ホイットニーと同じようにパパの日イベントを男装で乗り切った、たくましいママだ。
ホイットニーにもイヴェットにも共通していることは子どもを心底愛していること。愛情がなければこんな行動には出られない。シングルマザーということに引け目を感じず、これからも素敵な家庭を築いてほしいと願うのであった。