空に浮かぶ真っ黒な雲の正体は・・・鳥!
ムクドリはとにかく集団で行動する習性があり、とくに都会では一本の木にぎっしりと止まり、雨あられのように鳴き声をあげる姿がよく見られる。
そんなムクドリが一斉に飛び立つと、少々不気味な光景が広がるという。
湖の上で、黒い塊がまるで波打つ雲のように浮かんでいる。なんと、数千羽にのぼるムクドリの群れだ。湖の近くに住むコリン・ホッグさんが捉えた映像だ。
Crazy day and thank you everyone for kind messages… a few people have asked so prints/framed are available through @Inphosports at https://t.co/656xvCotbQ pic.twitter.com/UlQDE00bBF
— James Crombie (@INPHOjames) March 4, 2021
そしてこちらは、奇妙にも美しい形をとらえた1枚の写真。まるでCGのような光景だが、この写真は、アイルランド在住のカメラマン、ジェームズ・クロムビーさんが捉えたものである。
クロムビーさんは普段スポーツをメインに撮影しているというが、新型コロナウイルスにより休止中だったという。だが、友人づてにムクドリの群れについて知り、インスピレーションが湧いたという。
彼はアイルランド紙「アイリッシュ・タイムズ」の取材において、このように語る。
「私の友人のコリン・ホッグは湖の近くに住んでおり、昨年、ムクドリの素晴らしい写真が撮ることができると言ってました。
彼らは湖の周りに生えている葦に巣を作り、4〜5日に1回、日没ごろ移動します。その時、湖の上でこうした形を作るのです。」
その後、ムクドリへ強い情熱を燃やし、この映像を撮るために数週間を要したそう。まとまって飛ぶのは捕食者から身を守るためだといい、飛ぶ方向やまとまり方に法則性がない。クロムビーさんは、まさにタイミングが全てだという。
こうして400〜500枚を撮影した後、ようやく思い通りの一枚を3月2日に撮ることができた。「報われましたね。正直、何週間も退屈なショットを撮り続けていましたが、こんなユニークな形を捉えられて嬉しかった。文字通り、空は生きているんですね。」とその当時のことを語った。
他の写真は、下のアイリッシュタイムズのURLからご覧いただける。自然の神秘をとくとご覧あれ。